正義 ページ42
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“何処で何時まで？”
仕事を終えて携帯を開くと
ジョンインからそう来ていた。
どこまでも疑い深い人…
「おい、早くしろ」
同僚のイライラした声が飛んできて
慌てて送信ボタンを押して立ち上がった。
私たちは先輩行きつけの居酒屋に入った
「じゃ、乾杯！」
ジョッキのぶつかる心地よい音
「先輩飲みすぎたら駄目っすよ？」
「俺は強いから大丈夫。
ベクこそもう吐くなよ？」
「ういっす！」
外なのでさすがに大声ではできないが
話は自然と捜査関連になった
「あの運び屋、
絶対人殺してると思うんすよねえ」
早くも酔ったのか、顔の赤い
ビョンベッキョンが自信ありげに言った
「おい、声でかいって」
「…どうしてそう思うの？」
「だって一人でここまでやってくればさ、
都合の悪い人間なんて普通にいるだろ。
首尾よくやるには消すしかないって」
たしかに、イテジョンのように社会的に
抹殺された人が他にもいるのかもしれない
「消すって言っても色々あるじゃない？」
「金つかまされてる奴もいるだろうな」
ミンソク先輩も頷きながら言う。
それでも同僚の調子に乗った
語り口調はまだ止まらない
「あと奴は教祖的な素質ありますよ絶対」
「教祖、ねえ」
「だって、こないだ聴取された…
あいつ名前何だったっけ」
「イムソンウン？」
「あーそれだ。そいつ口割らなかったし
洗脳されてるに違いないよあれは。」
洗脳…か。
実際私もジョンインが彼に
何をしたのか知りたいところだ。
「先輩、イムソンウンどうなったんすか？」
同僚が尋ねると先輩は
ばつの悪そうな顔をした
「あー…それがさ。
上から情報が伏せられたままなんだ」
「てことは、多分拷問されて死んでますね」
彼はどんな気持ちで死んだんだろう
最期に思い浮かべたのは
ジョンインだったのだろうか…ー
その後は他愛ない話をして、
久しぶりにくだらないことで笑ったりした
「あ、上から電話だ。
ちょっと出てくるな」
ミンソク先輩が席を立って
酔っ払いと二人になる
「なあ」
「何」
「ゆうべ本当に何かあったわけじゃねえの？」
「え？…ああ、あれは
手が滑って電話落として、」
「俺の予想言っていい？」
“いい”とも答えていないのに
ビョンベッキョンは続きを言った
「ちょうど男が帰ってきて
浮気の電話と勘違いされた？」
この男は妙なところで鋭い。
まあ根本的なことは違うが
なんとなく当たっている。
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かのか(プロフ) - す、スンゴイ面白い！ (2015年7月29日 16時) (
レス) id: 171b30f749 (このIDを非表示/違反報告)
りさ(プロフ) - 続きが気になります！ (2015年7月24日 21時) (レス) id: 3f43380847 (このIDを非表示/違反報告)
るんるん - 読んでるこっちが震えるほど面白いです（笑）更新待ってます！ (2015年7月21日 0時) (レス) id: 724eac6f67 (このIDを非表示/違反報告)
Tm(プロフ) - 更新いつも楽しみにしてます〜！最高です(ToT)/~~~ (2015年7月18日 16時) (レス) id: 3097d1d4b4 (このIDを非表示/違反報告)
りゅっちょん(プロフ) - すっ、凄すぎる★めちゃｺﾜｲ★でもハマります!!すごく好きです! (2015年7月18日 15時) (携帯から) (レス) id: 75eedf787c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ぺっぱー
| 作成日時：2015年6月7日 1時
