お伽話 ページ25
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「怒られるかと思った。
勝手な行動したから」
「収穫があったからいい。
けど、今回はよかったものの
もうあんな勝手な真似はやめろよ」
「はーい」
カイはエンジンをかけると
ハンドルの上で手を組んで、
「さて、どう料理してやろっかな」
とそれはそれは愉しそうに言った。
「まだ何かするの？」
「逆にこっちが垂れ込んでやるんだよ、
政治家が違法取引に手を出そうとしてたって。
いくら説明しても俺が捕まらない以上
世間からのイメージはガタ落ちだな」
「…うわあ」
実にこの男らしい。
「俺をはめようとした罰だ。
どの週刊誌にすっかな〜」
すっかり上機嫌になったカイは
指でリズムを刻みながらハンドルを回した。
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署内でイテジョンの名を耳にしたのは
それから数日後のことだった。
「うわ〜やらかしたなこいつ」
週刊誌をバサッと机に置くビョンベッキョンの
声にミンソク先輩も寄ってくる
「あーあ…」
ミンソク先輩も誌面を見て苦笑いしている
「どうしたんですか？」
なんとなく予想はつくのだけれども。
「政治家のイテジョン、
薬 物取引に関わろうとしてたらしい。
本人は警察の捜査に協力するはずだったって
言ってるらしいけど庁は知らないって」
「うわあ、選挙前に…」
多分これは警察庁側が見捨てたんだろう
「誰かがリークしてくれなかったら
俺たちの仕事になるとこでしたね」
「そうだな」
そうなったら危ないどころではなかった…
パーティーで顔を合わせてるから
捜査で出くわしたら面倒臭いところだった。
退勤して帰宅すると、
カイはテレビを見ていた
「おかえり、A」
「…あ、ただいま」
彼がすんなりこういうことを言うのは珍しい
けどその理由はすぐに分かった。
「カイの思惑通りね」
テレビではテジョンのニュースが
ちょうど報道されているから。
「ざまあみろ」
画面を見る彼の横顔は嬉々としたものだ
「結局知り合いの刑事にも切られたみたい」
「あんなジジイのために人生棒に振る
馬鹿じゃなかったってことだよ。」
フンと鼻で笑うように言った後、
突然カイは真顔に戻ってこう言った
「そうやって人間は自分がかわいいから
人を裏切るようにできてる。」
冷めた表情の中に微かに寂しさが
垣間見えた気がして、私は口を開いた
「私は違う」
すると彼はこっちを見た
「そうだといいなとは思ってる」
よく分からないニュアンスの言葉だけど
私はどうしてか嬉しくなった。
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かのか(プロフ) - す、スンゴイ面白い！ (2015年7月29日 16時) (
レス) id: 171b30f749 (このIDを非表示/違反報告)
りさ(プロフ) - 続きが気になります！ (2015年7月24日 21時) (レス) id: 3f43380847 (このIDを非表示/違反報告)
るんるん - 読んでるこっちが震えるほど面白いです（笑）更新待ってます！ (2015年7月21日 0時) (レス) id: 724eac6f67 (このIDを非表示/違反報告)
Tm(プロフ) - 更新いつも楽しみにしてます〜！最高です(ToT)/~~~ (2015年7月18日 16時) (レス) id: 3097d1d4b4 (このIDを非表示/違反報告)
りゅっちょん(プロフ) - すっ、凄すぎる★めちゃｺﾜｲ★でもハマります!!すごく好きです! (2015年7月18日 15時) (携帯から) (レス) id: 75eedf787c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ぺっぱー
| 作成日時：2015年6月7日 1時
