闘争 ページ23
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カイがどこからテジョンを
探ろうとしているのか意図が読めない
「ほう、君はそっちの
分野にも興味があるのかね」
「大学で少し触れただけですが」
すっかり二人の話が熱くなっていると、
「ソンジュン君、ちょっと
紹介したい人がいるんだが」
さっきのテーブルにいた人の一人が
手招きして呼んでいるのが見えた。
「あ、」
ほんの少しカイの眉間に皺が寄った。
きっと“邪魔するな”の意。
「私のことは気にせず行っておいで。
またジュンギに会いに行ったとき話そう」
駄目だ、パクジュンギに会った時点で
カイが偽物なことはバレてしまうし
このままだと何も引き出せない…
(…そうだ)
「じゃあ私がお話しさせて
いただいてもよろしいでしょうか？」
私の言葉にカイの顔が引き攣る。
これは“何やってんだお前”、かな
「少しご相談したいことがございまして」
「私が力になれることなら全然構わんよ」
「ありがとうございます、
ソンジュンは先に行ってて」
カイは少し静止していたが
向こうからまた呼ばれて行ってしまった
最後に一瞬合った目がひどく怖かった。
これはミスが許されない…ー
「それで、相談とは？」
私はごくりと唾を飲み込んだ
「最近つけられている気がするんです…」
「ストーカーということかな？
ソンジュン君には言ったのかい？」
「それが…ソンジュンは今忙しくて
なるべく負担をかけたくないんです」
「なるほど…警察には言ったのかい？」
「言っても取り合ってもらえないんです。
警察は何か起こらないと動きません。」
なるべく不安な顔をしてそう言うと
テジョンも真剣な顔で頷いた
「それは言えてるなあ」
「そこでお願いがあるんです。
テジョンさんほどの方なら警察や弁護士の
知り合いの方もいらっしゃると思って…
是非繋げていただいたいんです」
手に汗を握る、とはまさにこれだ。
私は今きちんと演技できているのか。
「そんなことはお安いご用だよ、アヨンさん」
「本当ですか？」
「警察庁の人間に知り合いがいるんだ」
「さすがです…何課の方ですか？
内容がお門違いだったらいけないので」
「一課だったかな」
同じ課でないことに心の中で胸を撫で下ろす
「それならよかったです」
「私も最近接触したばっかりなんだ」
「まさかテジョンさんも
何か被害に遭われたんですか？」
「いや、近々捜査に協力できそうなんでね…」
そこまで言うと言葉を濁した。
(……ビンゴ)
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かのか(プロフ) - す、スンゴイ面白い！ (2015年7月29日 16時) (
レス) id: 171b30f749 (このIDを非表示/違反報告)
りさ(プロフ) - 続きが気になります！ (2015年7月24日 21時) (レス) id: 3f43380847 (このIDを非表示/違反報告)
るんるん - 読んでるこっちが震えるほど面白いです（笑）更新待ってます！ (2015年7月21日 0時) (レス) id: 724eac6f67 (このIDを非表示/違反報告)
Tm(プロフ) - 更新いつも楽しみにしてます〜！最高です(ToT)/~~~ (2015年7月18日 16時) (レス) id: 3097d1d4b4 (このIDを非表示/違反報告)
りゅっちょん(プロフ) - すっ、凄すぎる★めちゃｺﾜｲ★でもハマります!!すごく好きです! (2015年7月18日 15時) (携帯から) (レス) id: 75eedf787c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ぺっぱー
| 作成日時：2015年6月7日 1時
