策略 ページ21
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「パクソンジュンです」
カイは微笑むと受付で招待状を出した。
「ありがとうございます、
どうぞお入りください」
招待状を見せるだけで
難なく入場することができた。
「警備は薄いな…」
安心している私とは裏腹に、
彼は既に会場の警備に目をやっている
「警備に身内いたら終わりなんだけど？」
「そこは大丈夫だ、管轄が違う」
本当に抜け目がない…
隣を歩くカイは誰がどう見てもかっこいい
スーツと革靴はスタイルのいい彼に
とても映えているし、先ほど美容室で
セットした髪はいかにも“できる男”。
ほら、すれ違う女性も振り返ってるし…
「キョロキョロすんな、お前本当に刑事か？」
怪訝な顔の彼が小声で言った
「こういうの慣れてないんだって」
「とにかく、お前は余計なことは喋るな。
横で愛想笑いしとけばいいから。
もしはぐれても目立つことはするなよ？」
「了解」
仕事のときみたいに気持ちを切り替えて
賑わっている大広間に足を踏み入れた。
どうやら立食パーティーらしく、
既にもう飲み食いが始まっている
「わー美味しそう」
「俺は運転するからって断れるけど、
お前も酒はあんまり飲まないように。
ボロが出たら終わりだ」
「分かりましたー…」
ビュッフェ形式の料理を皿に取り分けながら、
注意事項が多いな、なんて思ったり。
「まずは、そうだな…
あそこのテーブルから行こう」
わけも分からずカイの後をついて行く
目的のテーブルに近づくと、
そこにいた数人がこっちを見た
「食事中失礼します。
私パクソンジュンと申します」
見せたことのない笑顔でにっこり微笑む。
「ソンジュンって…もしかして
ジュンギの息子さんかい？」
一人がそう言うと周りも一気に相槌を打った
「そうです、父がお世話になっております。
こっちが妻のアヨンです」
急いで私も挨拶を済ませる
「ジュンギには全然似てない」
「へえ〜おっきくなって！
嫁さんまでもらったかあ」
なるほど、ソンジュンの
父親と知り合いの世代らしい。
「皆様のことは父から聞いております。
キムジェウォン会長ですよね？」
(え…)
なんと彼は一人ずつ名前を
挙げながら話している
まさか覚えてきてる…ー？
「ジュンギの体調はどうだい？」
「おかげさまで先日退院いたしました。
まだしばらくは家で安静ですが」
パクソンジュンの近辺の情報も
しっかり頭に入っているようだ。
やはりこの運び屋は
ただ者ではない…ー
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かのか(プロフ) - す、スンゴイ面白い！ (2015年7月29日 16時) (
レス) id: 171b30f749 (このIDを非表示/違反報告)
りさ(プロフ) - 続きが気になります！ (2015年7月24日 21時) (レス) id: 3f43380847 (このIDを非表示/違反報告)
るんるん - 読んでるこっちが震えるほど面白いです（笑）更新待ってます！ (2015年7月21日 0時) (レス) id: 724eac6f67 (このIDを非表示/違反報告)
Tm(プロフ) - 更新いつも楽しみにしてます〜！最高です(ToT)/~~~ (2015年7月18日 16時) (レス) id: 3097d1d4b4 (このIDを非表示/違反報告)
りゅっちょん(プロフ) - すっ、凄すぎる★めちゃｺﾜｲ★でもハマります!!すごく好きです! (2015年7月18日 15時) (携帯から) (レス) id: 75eedf787c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ぺっぱー
| 作成日時：2015年6月7日 1時
