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-You SIDE-
「ロビン、この本どこにやればいい？」
「それは…あっちの棚に運んでもらってもいいかしら」
「りょうかーい」
今日は暇だったこともあり、書庫の整理をするロビンの手伝い。
いくらロビンといえどあの量の本を整理するのは大変だもんね。
基本的に読書は好き。
狭すぎる私の世界や考えを覆してくれる本は私にとってもう一つの世界のようなもの。
流石にロビンが読んでるような難しい本は読めないけどね。
「A、さっきから気になっていたのだけれど腕どうかしたの？」
「これは割れたガラスが刺さっちゃったの」
「あら、大丈夫？…それはチョッパーに治療してもらったの？それにしては随分…」
ロビンの視線の先には包帯の巻かれた私の腕。
問題はその包帯の事だろう。
巻く方向は一定じゃないし途中よれているのも目に付く。
頭の上にはてなを浮かべながらも一生懸命にこれを巻いてくれたこの船の剣豪の姿が頭をよぎり思わず吹き出してしまった。
「これはゾロが巻いてくれたの。下手だよね」
「ゾロが？…フフッ、大事にされているのね」
「大事にされてるって…皆仲間の事は大事でしょ？」
それともロビンはそう思ってくれていないのだろうか…。
「特にゾロに大事にされているでしょう」
「そうでも無いよ、私が色々と雑だからね」
だからゾロはいつも私のお世話を焼いてくれている、と勝手に思っている。
自分よりも雑な私の行動が気になって仕方がないのかな。
それとも手のかかる妹感覚、とか。
21歳のゾロと18歳の私。
3歳って兄妹の年の差として良い感じじゃない？
そんな不毛な会話をしながらも進めていく作業。
元々そんなに大きな書庫ではないから二人掛かりでやると数時間で終わりそうだ。
「…よし、これで全部だよ」
「本当？ありがとう。じゃああとはこれを運ぶだけね」
私たちの前には数段積まれている本たち。
これは書庫に必要ないと判断して処分することになった。
「ロビン、あと私がやっておくから休んでいいよ」
「でも…」
「どっちにしろ私は暇なのです」
ダメ押しをするとロビンは遠慮しながらも甲板の方へと降りて行った。
美人さんに重いもの持たせるのは良くないからね。
「よっと…あと5冊…」
ある分を持てるだけ持ってみると5冊の実机の上に残った。
5冊のためにまたくるのもバカバカしいよね…。
私は少し考えた後5冊も積んで書庫を後にした。
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三枝(プロフ) - ｢かわサンジ｣から来ました！｢かわサンジ｣も｢大丈夫｣も面白くて、2作品を一気見してしまいました！更新楽しみにしています！！ (2021年3月27日 17時) (
レス) id: 077184ce48 (このIDを非表示/違反報告)
望(プロフ) - 名無し99169号さん» ありがとうございます…！自分のペースの更新になってしまいますがどうぞよろしくお願いします (2020年1月23日 17時) (レス) id: e9f9a3443e (このIDを非表示/違反報告)
名無し99169号(プロフ) - 作品最高なので更新楽しみしてます！頑張ってください！ (2020年1月23日 0時) (レス) id: bde8d8e885 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：望 | 作成日時：2020年1月15日 15時
