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-You SIDE-
何が起きるか、何が起こっているのかが全く分からないこの海で、情報は宝以上の価値がある。
特に私の船は船長がまぁ、アレだから他船よりも情報が少ないんじゃないかな。
それに危機感を覚える船員は私を含め少なからずいるわけで、毎朝のニュース・クーが届けてくれる新聞は欠かさず買うようにしている。
今日の新聞を買うのは私の当番。
新聞を買うためのお金を握りしめて甲板の上空を飛んでいたニュース・クーを呼び止めた。
「新聞一部ください」
そういってお金を差し出すと、『クー』と何とも可愛い声を上げた。
そして私が新聞を取ったことを確認するとまた空へと戻っていく。
勿論お金を回収することは忘れずに。
「まったく…高いったらありゃしないわよね、詐欺よ詐欺」
「わっ…ってナミちゃんか、驚いちゃった」
いつの間にか新聞を買う私の背後に来ていたらしいナミちゃん。
ナミちゃんは新聞の値段について文句を言っている。
「でもこれ無かったら情報源ゼロになっちゃうよ」
「そりゃそうだけど…ったく、ルフィももう少し情報とかに意識向けなさいよね…」
「それは無理だね、ルフィは食べ物の事くらいしか頭に無いよ」
ブツブツと文句を言うナミちゃんを後目に見ながら私は新聞を開いた。
海軍に捕らえられた海賊の話や昨日あったらしい海賊同士のいざこざが載っている。
そしてあるページを捲ると一枚の紙がヒラリと落ちた。
どうやら新聞に挟んであったようだ。
紙はナミちゃんが拾うのが見えたので私は新聞を読み進める。
その紙が挟んであったページに載っていたのは私たち、麦わらの一味の事だった。
内容は昨日あった海軍船との戦いのこと。
確かに昨日のは少し頑張っちゃったもんな、と他人事のように記事に目を移す。
その時、隣のナミちゃんから悲鳴のようなものが上がった。
「ナミちゃん!?どうしたの!?」
驚いてナミちゃんの方を見ると彼女も私を凝視していた。
その手にはさっき落ちた紙が少し皺のよった状態で握られている。
「ナミちゃ…」
「A!あんた…これ…」
私の言葉を遮りあの紙をグイグイと押し付けてくる。
何事かと思って恐る恐るその紙を見ると先ず飛び込んできたのは大きく載った私の顔。
少ししたに目線を移動すると目に入った数字に私も目を見開いた。
「こ、これ…」
「おい!ナミどうかしたのか」
船長の能天気な声に反応さえできなかった。
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のーた - 本当に最高でした……!!!サンジ君の不器用さだとかかっこ悪さまで含めて最高だと思わせてもらえる作品でした本当にたくさんキュンキュンさせてもらいましたありがとうございます!これからも応援しています! (2020年4月4日 1時) (レス) id: 4eebcdc34f (このIDを非表示/違反報告)
望(プロフ) - ユウさん» ありがとうございます!Twitterもフォローして下さってますよね?応援、とても励みになりました!不定期更新になったりもしますがこれからも応援よろしくお願いします (2020年1月15日 17時) (レス) id: e9f9a3443e (このIDを非表示/違反報告)
ユウ(プロフ) - 完結おめでとうございます!お疲れさまでした!最後のサンジくん、めっちゃかっこよくてキュンキュンしました!とても素敵な作品をありがとうございました!新作も読ませていただこうと思っているので無理せず頑張ってほしいです!! (2020年1月15日 17時) (レス) id: ed90e02b61 (このIDを非表示/違反報告)
望(プロフ) - __ne_mU_さん» 返信遅れてしまって申し訳ございません!近々大幅更新をする予定なのでこんな作品ですがどうかこれからも応援よろしくお願いします (2019年12月7日 21時) (レス) id: f056f480ed (このIDを非表示/違反報告)
__ne_mU_(プロフ) - ほんとにほんとに素敵..これからも楽しみにしています (2019年11月4日 14時) (レス) id: 74b9a8fac4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:望 | 作成日時:2019年9月11日 18時