ﾟ.+°12 ﾟ+.ﾟ ページ12
-Sanji SIDE-
俺は急いでAちゃんの肩から手を離したけど恥ずかしくて顔が見れない。
流石にさっきのは気持ち悪かったよな。
通行人はこっち見てひそひそしてるしAちゃんは無言だし。
「…じゃあ少なくとも私は嫌われてないんですね？」
「当たり前だよっ！少なくともというか…えっと…」
最後の方は声が小さくなりながらも『嫌ってない』という事だけははっきり伝えるとAちゃんの口からため息のような物が漏れ出た。
それは呆れているとでも言うようなもので俺の体はびくっと反応してしまう。
「良かった…」
「…え？」
だから思いもよらない言葉に反射的に顔を上げてしまった。
目に入るのは心底安心している、それでおいて満点の笑顔だった。
「私前からサンジさんが私のこと嫌ってるのではないかと思ってて…ナミちゃんに相談したら少しカマかけてみろって言われたので…ごめんなさいっ！」
「はぁ…」
「結果的になんだか典型的な鬱陶しい女になっちゃって申し訳ないです…」
「いや…そんなこと…」
「本当はそこまで心配してなかったんです、でも小さな心配事は早めに除いとけと言われたので」
という事は、俺はまんまとそのAちゃんの策略のようなものにハマったという事だろうか。
でもこれは確実に俺に非がある。
心配させるような行動をとっていたのだから。
これからはもう少し頑張って…いや、これで精いっぱい…。
「じゃああのお店行きましょう！」
「わっ…ちょ、Aちゃ…手ぇ…」
俺が恥ずかしさやら後悔やらで身もだえしていると急にAちゃんは俺の手をとって走り出した。
待って！手を離して！俺死んじゃうよ！？
なんて言えるはずも無く、美味しい状況を堪能しようと俺も店まで駆けだした。
「サンジさん！」
「ん？」
「これってデートみたいですね！」
思考が止まった。
でぇと
「ほぁっ！？で、で、デート！？」
「まぁただのお使いですけどね、名目だけでも華やかにしておきましょうよ」
クスクスといたずらな笑みを浮かべる彼女は小悪魔さながら。
そんな姿も絵になるのだからこの子は小悪魔というより天使かもしれない。
あぁ、Aちゃんの前でも俺はいつもカッコ悪い。
それでもこの笑顔を見られるのならそれもいいのかもしれない。
「Aちゃん」
好きだよ。
風に溶けて消えてしまったこの言葉を
俺はいつか伝えられる日は来るのだろうか。
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のーた - 本当に最高でした……！！！サンジ君の不器用さだとかかっこ悪さまで含めて最高だと思わせてもらえる作品でした本当にたくさんキュンキュンさせてもらいましたありがとうございます！これからも応援しています！ (2020年4月4日 1時) (
レス) id: 4eebcdc34f (このIDを非表示/違反報告)
望(プロフ) - ユウさん» ありがとうございます！Twitterもフォローして下さってますよね？応援、とても励みになりました！不定期更新になったりもしますがこれからも応援よろしくお願いします (2020年1月15日 17時) (レス) id: e9f9a3443e (このIDを非表示/違反報告)
ユウ(プロフ) - 完結おめでとうございます！お疲れさまでした！最後のサンジくん、めっちゃかっこよくてキュンキュンしました！とても素敵な作品をありがとうございました！新作も読ませていただこうと思っているので無理せず頑張ってほしいです！！ (2020年1月15日 17時) (レス) id: ed90e02b61 (このIDを非表示/違反報告)
望(プロフ) - __ne_mU_さん» 返信遅れてしまって申し訳ございません！近々大幅更新をする予定なのでこんな作品ですがどうかこれからも応援よろしくお願いします (2019年12月7日 21時) (レス) id: f056f480ed (このIDを非表示/違反報告)
__ne_mU_(プロフ) - ほんとにほんとに素敵..これからも楽しみにしています (2019年11月4日 14時) (レス) id: 74b9a8fac4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：望 | 作成日時：2019年9月11日 18時
