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-Sanji SIDE-
ナミさんに頼まれごとをして今、俺はアクアリウムの扉の前に立っていた。
ただ人を呼ぶだけなのに、どうしようもなく緊張してる俺。
クソかっこ悪ぃ…。
そんなこんなで扉の前でうじうじすること数分。
絶対これナミさんに怒られるよな…。それにロビンちゃんも待たせてるんだ。
そう自分に言い聞かせ、意を決して扉の取っ手をつかんだ時内側から力が加えられて扉が開いた。
外側へ開く扉は勿論俺のほうへ開き、軽くだが額をドアにぶつける。
「うわっ！？」
「…サンジさん！？ごめんなさい！気づかなくて…」
可愛い声と麗しい姿を認知した瞬間グアッと顔に熱が集まるのが分かった。
思った通り出てきたのは呼びに行く予定だったAちゃんで手には本を抱えている。
「サンジさん大丈夫ですか？」
細く綺麗な手を扉にぶつけ、赤くなった額へと伸ばすAちゃんの姿を認知した瞬間バッと少しだけ距離をとる。
あぁ、やめてくれ。なんでそんなに可愛くて優しいんだ。
「あ、えと、俺は大丈夫！それで、その、おやつの時間だからAちゃんを呼びに来たんだ」
早口で噛みながら伝えた言葉は彼女には伝わったようでフワリと花が咲くような笑顔を向けてくれる。
何か、なにか話したほうが良いよな。
クソ、俺らしく無さ過ぎて少し引く。多分さっきナミさんも引いてた。
「き、今日のおやつは、チョコタルトだよ！口に合うといいなぁ」
右往左往する視線がAちゃんを捉えるたびに上がっていく顔の熱。
話しかけるだけで裏返る声。
そんな俺にも優しくて可愛い君。
「ふふっ、サンジさんの作ったものなら何でも美味しいので口に合わないわけありませんよ」
そんな言葉を言われてしまったら料理人としての俺も男としての俺も舞い上がってしまうのは仕方ないよな。
ここはビシッといつも通り紳士的な対応を…と思ったって口から出たのは『ひゃい…』なんて情けない声だけだった。
「甲板に行けば良いんですか？」
「えっ、あ、うん。そうそう！ナミさんとロビンちゃんが一緒に食べたいって…」
「分かりました、ありがとうございます」
そう言って甲板のほうへと歩き出したAちゃんの隣へと並んで横目で彼女を盗み見る。
腕に抱えられた分厚い本が数冊重なっていて口には出さないが少し重そうだ。
俺はその華奢な腕から何も言わず本を取るとお礼が返ってきた。
今の俺、少しはかっこよく映ったかな。
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のーた - 本当に最高でした……！！！サンジ君の不器用さだとかかっこ悪さまで含めて最高だと思わせてもらえる作品でした本当にたくさんキュンキュンさせてもらいましたありがとうございます！これからも応援しています！ (2020年4月4日 1時) (
レス) id: 4eebcdc34f (このIDを非表示/違反報告)
望(プロフ) - ユウさん» ありがとうございます！Twitterもフォローして下さってますよね？応援、とても励みになりました！不定期更新になったりもしますがこれからも応援よろしくお願いします (2020年1月15日 17時) (レス) id: e9f9a3443e (このIDを非表示/違反報告)
ユウ(プロフ) - 完結おめでとうございます！お疲れさまでした！最後のサンジくん、めっちゃかっこよくてキュンキュンしました！とても素敵な作品をありがとうございました！新作も読ませていただこうと思っているので無理せず頑張ってほしいです！！ (2020年1月15日 17時) (レス) id: ed90e02b61 (このIDを非表示/違反報告)
望(プロフ) - __ne_mU_さん» 返信遅れてしまって申し訳ございません！近々大幅更新をする予定なのでこんな作品ですがどうかこれからも応援よろしくお願いします (2019年12月7日 21時) (レス) id: f056f480ed (このIDを非表示/違反報告)
__ne_mU_(プロフ) - ほんとにほんとに素敵..これからも楽しみにしています (2019年11月4日 14時) (レス) id: 74b9a8fac4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：望 | 作成日時：2019年9月11日 18時
