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-Not SIDE-
サニー号の甲板
いつも通り船長、船医、狙撃手のバカ騒ぎが聞こえて
いつも通り剣士のいびきが聞こえてきて
いつも通り女船員がパラソルの下でくつろいでいる午後3時ごろ
これもまたいつも通りの声とともにこの船の料理人が手に皿を持ちながらパラソルに近づいて行った。
「レディー達〜！おやつ持って来たよぉ〜！」
目をハートにさせ、猫撫で声を上げる姿は麦わらの一味では当たり前の光景だ。
だがその腕は一流料理店をも凌ぐほどだというのも周知の事実。
料理人の声に反応し、ナミとロビンは読んでいた本から顔を上げた。
「あら、もうそんな時間？ありがとサンジ君」
「いえいえ〜！レディのためなら喜んでぇ〜！」
「ふふ、サンジありがとう。私にも貰えるかしら？」
「もっちろんさぁ〜！」
溶けたような表情でナミとロビンへと皿を丁寧に給仕していく姿は剣士の言葉を借りるなら『ラブコック』と表現するほかならないだろう。
艶のあるチョコタルトが乗った皿を二人に渡し終えたサンジは笑みを浮かべている。
だがそんな料理人の手にはまだ皿が一枚。
笑みを崩し少し伺うような表情になったサンジは恐る恐ると言うべきか、控えめに二人に問いかけた。
「えっと…その、さ。…Aちゃんは？」
視線を忙しなく動かす料理人の頬は心なしか色づいてるようにも見える。
そんな急にしおらしくなったサンジを見て、顔を見合わせたナミとロビン。
ロビンはクスクスと笑ってるしナミは心底悪い笑みだ。
「Aなら今アクアリウムにいるわよ。私たち三人で食べたいからサンジ君、呼んできてくれない？」
「えっ！？お、俺が？いや…でもね？ナミさん…」
「つべこべ言わずに行ってきなさいよ！それともAにはタルト食べてほしくないの？」
ナミの言葉にグッと詰まったサンジは何か気を引き締めたようでアクアリウムのほうへと急いでいった。
そんなサンジを見遣りナミは特大のため息を吐く。
「はぁー、サンジ君ってめんどくさい。食べてほしくないどころか一番食べてほしいのはどうせAなんだから」
「可愛いじゃない、年相応っぽくて」
「だからって私たちにはあんななのにAに対して変わりすぎなのよ」
アクアリウムに近づく程に大きくなっていく鼓動。
顔が赤くないか心配する姿は恋する乙女さながら。
そう、サンジは同じ船の仲間にどうしようもないほどに恋を拗らせていた。
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のーた - 本当に最高でした……！！！サンジ君の不器用さだとかかっこ悪さまで含めて最高だと思わせてもらえる作品でした本当にたくさんキュンキュンさせてもらいましたありがとうございます！これからも応援しています！ (2020年4月4日 1時) (
レス) id: 4eebcdc34f (このIDを非表示/違反報告)
望(プロフ) - ユウさん» ありがとうございます！Twitterもフォローして下さってますよね？応援、とても励みになりました！不定期更新になったりもしますがこれからも応援よろしくお願いします (2020年1月15日 17時) (レス) id: e9f9a3443e (このIDを非表示/違反報告)
ユウ(プロフ) - 完結おめでとうございます！お疲れさまでした！最後のサンジくん、めっちゃかっこよくてキュンキュンしました！とても素敵な作品をありがとうございました！新作も読ませていただこうと思っているので無理せず頑張ってほしいです！！ (2020年1月15日 17時) (レス) id: ed90e02b61 (このIDを非表示/違反報告)
望(プロフ) - __ne_mU_さん» 返信遅れてしまって申し訳ございません！近々大幅更新をする予定なのでこんな作品ですがどうかこれからも応援よろしくお願いします (2019年12月7日 21時) (レス) id: f056f480ed (このIDを非表示/違反報告)
__ne_mU_(プロフ) - ほんとにほんとに素敵..これからも楽しみにしています (2019年11月4日 14時) (レス) id: 74b9a8fac4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：望 | 作成日時：2019年9月11日 18時
