偽物の笑顔が知っている

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フ「立花さん♪今日もまた同じ場所ね☆」

ア「うん…」

どうしてそんな楽しそうなの…

私はこんなに辛いのに

暴力を振るってなにが楽しいの？



先「これで終わります」

行かなきゃ…

どうして私こんなことしてるんだろう

フ「あ、来た来た。じゃあ今日はどこ殴ってあげようかなぁ〜？」

そうやってまた蹴られて殴られて

私の体は傷ついていく

もう痛いことにも慣れちゃった

最近は痛くないと思えば平気になった

そうすればすぐに終わるから

ほら、もう終わった

フ「あ、そうだ。立花さん」

顔を上げるとなにかきらっとしたものが見えてきた

(カッター…)

フ「今まで手加減してきたけどこれからはこれ…使うね♪」

そう言ってカッターを私の左足におろした

ア「痛い！」

私は痛くてその場に倒れた

フ「じゃあまたね♪立花さん♪」

そう言ってファンの人はいなくなった

(帰…らなきゃ…)

左足を引きずりながら階段を降りる

もう学校にはほとんど人がいなかった

ア「痛…！」

私は左足が痛くて廊下に倒れた

外から楽しそうな声が聞こえる

(痛い…)

痛い…

痛いよ

すごく体が痛くて

でも誰も助けてくれない

痛い…痛いよ！

体も心も痛い！

でもなによりファンの人達に従っている私が嫌い！

もっと私が強かったらこんなことなかったのに

そうすればみんなと肩を並べて歩けるのに！

もう頭がぐちゃぐちゃになりそう！

私への嫌いな気持ちと体の痛み

私

このままだと壊れちゃう

自分で自分を壊しちゃう！

誰か

私を止めて

私が壊れる前に

誰か…

助けて

私はもうなにも考えられなくて

ただ

冷たい廊下の上で

泣いた

そんな時に聞こえた

「アーヤ！」

翼の声が聞こえた

でもその時の私は

体も痛くて心がボロボロの私には

いつものように

「大丈夫！」

って笑顔で言うことができなかった

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