愛おしい日々 (ページ7)

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点滴スタンドに酸素ボンベを乗せて、そっちに酸素のチューブを繋ぎかえる。

和也を抱っこしてプレイルームに行き、一緒におもちゃで遊んだ。和也はしばしば痰の絡んだ咳を繰り返し肩を上下させる。

「和、苦しくない？お部屋戻ろうか？」

そう聞いてもいやだと首を振る和也。

心電図モニターの送信機を見るとサチュレーションは85%、まあ和也はベースが普段からそんなもんやけど、酸素吸入してこの値やとちょっと苦しいんやとは思う。

担当の看護師さんも多分モニターの値を見て確認しに来てくれて、ちょっと苦しそうやからお部屋で痰を吸引しましょうかと言うてくれた。

看護師さんも来るとさすがに我儘は通用しないと思ったのか諦めて部屋に戻ってくれた。

和也は吸引がめちゃくちゃ嫌いやから、看護師さんが準備をし出すと何をするか分かってもうて泣き出した。

泣くとさらにゼロゼロしてきた。

看護師さんは手早く吸引してくれて、不服そうな顔はしとるけど、和也の呼吸は少し落ち着いてきた。

「和、そろそろ寝んねしようか」

目がとろんとしてきた和也をベッドに寝かせた。

「パパ、いっしょ」

俺の手を引っ張る和也にちゃんとパパもおるよと言うて、頭をゆっくり撫でてやるとすぐに眠った。

和也の背中にホクナリンテープを貼り、布団を掛け直した。