愛おしい日々 (ページ3)

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「...ｺﾞﾎｯｺﾞﾎｯ!!.....」

隣で眠る小さな息子の咳き込む声で目が覚めた。俺が背中をさすると、うっすら目を開けた和也。

「和、お薬シュッシュしよっか」

和也に吸入薬を見せると小さな胸を一生懸命上下させ、涙目で頷いた。

和也の体を少し起こして俺にもたれさせ、吸入器をくわえさせる。何とか2回吸入して、和也の咳はだんだん落ち着いてきた。

せやけどまだちょっと呼吸が苦しそうで、和也を抱っこしてゆっくり背中をさする。

しばらくすると和也はまたうとうとし出して、眠ってくれた。

アラーム音で目が覚めた。

息子を起こさんようにすぐに止めて、可愛ええ息子の体調を窺う。

...若干熱出てもうたかもしれんな。体温計をそっと挟むと37.5℃、やっぱり熱あるなぁ。

夜中に喘息発作が出てもうたせいやろうな。

これやと保育園には連れて行かれへん。どうしようかな。

和也の胸からはまだ若干ﾋｭｰﾋｭｰという苦しそうな喘鳴が聞こえるし、ｺﾎｺﾎ小さな咳も出とる。

「...んーパパぁ.....」

抱っこというように腕を伸ばしてきた和也を抱き上げて、背中をトントンする。とりあえずあいつに頼むか。