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「ただいまー」


家に着いたのはもう21時を回っていて、


もちろん両親も帰っていた。


その代わり玄関にはお兄ちゃんの靴がない。


「お兄ちゃんは?」


リビングでお母さんにそう尋ねると、


「美亜ちゃんのこと駅まで送るって」


と上機嫌で答えるから、


こちらは何となく不機嫌になってしまう。


片思いの恋心を自覚したぐらいで


喜んでいる私が馬鹿みたいだ。


彼とはもう、会うこともないだろうに。


「A、ご飯食べちゃいなさい。


美亜ちゃんがご実家のお店のケーキ


持ってきてくれたから、それもいただいて」


美亜さんの実家のケーキ屋さんは


地元では結構有名だ。


お母さんが温めてくれたハンバーグも、


美味しいけどいつもの我が家の味付けとは


ちょっと違うから、きっと彼女が作ったのだろう。


私は昔から勉強ばかりで


料理もその他の家事も大して出来ない。


彼女みたいに特別美人な訳でもないし、


お洒落に気を遣っているわけでもない。


だから、内心では彼女のような人が


羨ましいのかもしれない。


コーヒーショップの彼は


どんな人が好きなのだろう、と考えながら


クオリティの高過ぎる夕飯を食べていると


自然とそんなふうに思えてきた。

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夜木(プロフ) - れんまるさん» ありがとうございます。愛・感謝です笑 (2019年3月2日 12時) (レス) id: bbfe081cd6 (このIDを非表示/違反報告)
れんまる(プロフ) - 更新お疲れ様です!夜木さんの作品好きで全部読ませていただきました(^^)今後の展開が楽しみです。これからも読ませていただきます! (2019年3月2日 12時) (レス) id: 2dddd4dbd5 (このIDを非表示/違反報告)
夜木(プロフ) - あんぱんまんさん» ありがとうございます。頑張ります。 (2019年3月1日 21時) (レス) id: bbfe081cd6 (このIDを非表示/違反報告)
あんぱんまん - 早く続きが読みたいです! (2019年3月1日 21時) (レス) id: c8796e2e4b (このIDを非表示/違反報告)
rainbow(プロフ) - 頑張ってください!! (2019年2月28日 0時) (レス) id: 0b385c0c45 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:夜木 | 作成日時:2019年2月27日 17時

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