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「いつものとこで待ってて」
学校帰りに近くのコンビニに寄って
無くなりそうだった単語帳を買った。
レジでは廉が仕事をしていて、
会計を済ませた後、ちょっと小声になって
そう耳打ちしてきた。
気づけば私は高校3年の春を迎えていた。
1年半の時を経て、私たちの関係は
変わったような変わっていないような……
私が彼のことを呼び捨てにし始めたり、
たまにこうして彼のバイト先を訪れたり。
廉が私と同じ大学に行きたい、と言ってくれたり。
明確に告白をされた訳でも、した訳でもないけど
私たちはお互いにかなり良い関係だったと思う。
それでもまだ私は彼の複雑であろう過去の話
については知らないままだった。
この頃はもう知らなくても良いか、
とさえ思えてきた。
それぐらい毎日が幸せだった。
手を繋いだことも、キスをしたこともなかったけど
私たちは世間のカップルなんかよりもずっと
長い時間を共有しているのだ、と思うと
ちょっとした優越感なんかも覚えた。
そんなものは
私の単なる思い上がりでしかなかったのだと
知るのは、もう少しだけ後の話。
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夜木(プロフ) - れんまるさん» ありがとうございます。愛・感謝です笑 (2019年3月2日 12時) (
レス) id: bbfe081cd6 (このIDを非表示/違反報告)
れんまる(プロフ) - 更新お疲れ様です！夜木さんの作品好きで全部読ませていただきました(^^)今後の展開が楽しみです。これからも読ませていただきます！ (2019年3月2日 12時) (レス) id: 2dddd4dbd5 (このIDを非表示/違反報告)
夜木(プロフ) - あんぱんまんさん» ありがとうございます。頑張ります。 (2019年3月1日 21時) (レス) id: bbfe081cd6 (このIDを非表示/違反報告)
あんぱんまん - 早く続きが読みたいです！ (2019年3月1日 21時) (レス) id: c8796e2e4b (このIDを非表示/違反報告)
rainbow(プロフ) - 頑張ってください！！ (2019年2月28日 0時) (レス) id: 0b385c0c45 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：夜木 | 作成日時：2019年2月27日 17時
