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「あ、今日は廉おらんよ。Aせんせ」


10月初め、学校終わりにいつも通り


コーヒーショップでコーヒーを注文すると、


レジの重岡さんにそう言われた。


重岡さんに私の名前が覚えられていたことに


ちょっとだけ驚く。


廉くんから何か聞いているのだろうか。


2人が話しているのはまだ見たことがなかった。


いつも私が来るより早く廉くんは店にいたし。


昨日は何も言っていなかったけれど、


急な用事でも入ったのだろうか。


重岡さんが廉くんのスケジュールを把握している


というのも正直驚いたし。


「どうしたんですか?」


「風邪引いたって。朝から寝とった」


「……えっと、……」


まるで直接見たような言い方に戸惑っていると、


「あ、もしかして廉から聞いとらんの?


俺ら一緒に住んどんのやけど……


あいつ、変なとこで照れ屋やからなー」


なんて答えが返ってきた。


「……なるほど」


やっぱり私は、廉くんのことを何も知らない。


これからだんだん、知っていけたらいいな。


その恋心はまるで、知的好奇心のようで。


未知の公式を導き出すようで。


わくわく、そしてどきどき。


けれど、どこにも正解を確かめる術がなくて


どきどき不安になってしまうんだ。

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夜木(プロフ) - れんまるさん» ありがとうございます。愛・感謝です笑 (2019年3月2日 12時) (レス) id: bbfe081cd6 (このIDを非表示/違反報告)
れんまる(プロフ) - 更新お疲れ様です!夜木さんの作品好きで全部読ませていただきました(^^)今後の展開が楽しみです。これからも読ませていただきます! (2019年3月2日 12時) (レス) id: 2dddd4dbd5 (このIDを非表示/違反報告)
夜木(プロフ) - あんぱんまんさん» ありがとうございます。頑張ります。 (2019年3月1日 21時) (レス) id: bbfe081cd6 (このIDを非表示/違反報告)
あんぱんまん - 早く続きが読みたいです! (2019年3月1日 21時) (レス) id: c8796e2e4b (このIDを非表示/違反報告)
rainbow(プロフ) - 頑張ってください!! (2019年2月28日 0時) (レス) id: 0b385c0c45 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:夜木 | 作成日時:2019年2月27日 17時

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