箱入り娘と怪盗の恋物語 【怪盗ジョーカー】

まさかの展開 ページ27

鬼山｢ははは。どうだジョーカー。ぬけぬけと捕まった気分は?｣

捕まったジョーカーは何も抵抗できずにいた。

一方ジョーカーを捕まえたことに満足した鬼山警部は、浮世絵をジョーカーから奪い返し元あった壁に戻した。

鬼山｢これで浮世絵は盗めまい。｣

鬼山警部はそう告げると勝ち誇ったかのように高笑いをあげた。

………………………
しかし、

ジョーカー｢アハハハハハハ!!｣


ジョーカーはなぜか鬼山警部以上に大きな声で高笑いをあげた。

鬼山｢何が可笑しい?｣


ジョーカー｢いやあ、鬼山警部?何か色々勘違いしてねぇか?警部、壁の浮世絵をよーく見てみな!｣

鬼山｢え!?｣

次の瞬間浮世絵は大きく膨らみ出し、そしてパチンと音を立て割れたかと思うと、中からは浮世絵の代わりに幼児の落書きのような絵が出てきた。

鬼山｢な、なんじゃありゃー!?｣

なんとイメージガムの偽物だった。

鬼山｢本物はどこにやったんだ!｣

ジョーカー｢まあ、後のち分かるさ。ついでにもう1個言っておくけどまだ俺は捕まっちゃいないぜ!｣

鬼山｢は?ふざけるな!お前は目の前にいるだろ?｣

ジョーカー｢確かに俺は目の前にいるさ。ただし、偽物だけどな。本物は…｣

???｢ここさ!!｣

すると、窓の外から黒い影がさした。

そこには…

鬼山｢ジョ、ジョーカー!?｣

なんと後ろの窓の外にはバルーンガムを片手に浮かんでいるジョーカーがいたのだ。

つまり、ジョーカーが二人いることになる。

ちなみに窓の外のジョーカーはもう片手になんと浮世絵を持っていた。

鬼山｢何ぃ!?じゃあ目の前にいるのは…｣

???｢あたしよ!!｣

目の前のジョーカーは大きく膨らみ出し、パチンと割れた後、中からは窓から落ちたハズのAが出てきたのだ。

鬼山｢一体全体何なんだー!?｣

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文字数の関係で次まで続きます。

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