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許婚 ページ12

「…」

気がつけば日付は次の日になっていた。

どうやらあの後あたしはピーターパンの本を持ったまま寝てしまったらしい…


貴「お風呂入らないとね…」




風呂からあがり脱衣場からでると、サヘルがやってきた。

サヘル「お嬢様、大事なお話があります。」

貴「はい、わかりました…」

サヘル「それとお嬢様、きちんとした正装にすぐに着替えて客間へお急ぎください。それくらい本当に大事な大事なお話ですので。」

正装するくらい大事な話ってなんだろう?

それに客間って誰か来るのだろうか?


--------
正装したあたしは客間へ急いだ。

客間の戸の前にサヘルが待っていた。

サヘル「お嬢様、部屋に入ったら行儀よくお願いします。」

貴「はい。」


----
サヘルが戸をあけ、あたしは行儀よく「ごきげんよう」と挨拶した。

その戸の先には見知らぬあたしと同い年くらいの男性がいた。

男性「ごきげんよう。」

その男性もつられて笑顔で挨拶する。

きっとどこかの御曹司なのだろう。

背が高くスラリとしており、姿勢もよく雰囲気もかなり上品。
教養がきちんとされており頭も良さそうだ。
笑顔も素敵であり、いわゆる"王子様タイプ"
の男性。

そして文句の言いようのないくらいキレイな顔立ちである。


そんな男性があたしなんかに何のようなのか?

そうこうしてるうち、サヘルが口を開いた。

サヘル「この方はあの有名な大企業、シェル・ラズリー財閥の御曹司のエリス・ラズリー様です。」

続いて、サヘルの次の言葉は思いがけない衝撃の一言だった。

サヘル「お嬢様、貴方の許婚になるのです。」


えっ…

あたしの許婚…?

サヘル「ラズリー家とマシェリ家はこれから共に歩み将来世界一の大企業となるのです。そのためにも貴方はエリス様の立派な妻になる必要があります。」


サヘル「そして、明日ラズリー家とマシェリ家は結婚式を挙げます。」

------
あたしは突然の結婚話に何もかもついていけなかった…

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べのん(プロフ) - 黒猫チャンネルさん» ありがとうございます♪とても嬉しいです (2017年7月28日 12時) (レス) id: 735e33a267 (このIDを非表示/違反報告)
黒猫チャンネル - 主さん絵上手すぎです! (2017年7月27日 21時) (レス) id: 7a5a46f3e3 (このIDを非表示/違反報告)
いちごマサキ(プロフ) - spring rainさん» すみません!知りませんでした!消しておきました (2015年8月22日 20時) (レス) id: df0873154f (このIDを非表示/違反報告)
spring rain - ツイッターのIDは個人情報なので、載せるのは違反ですよ。 (2015年8月22日 18時) (レス) id: d4b52f2b32 (このIDを非表示/違反報告)
いちごマサキ(プロフ) - 夜桜さん» 間違い指摘ありがとうございます!あと小説読んでいただき感謝です。 (2015年8月18日 18時) (レス) id: df0873154f (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:いちごマサキ | 作成日時:2015年7月27日 1時

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