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『…うるさ』
大きな声出す奴は誰だ。嫌な目覚め方をする。
体を起こせば、あちこちの傷が痛む。
…ああ、北山、無事かな。
「…っだろ！」
「…よ！………っ！」
そんな落ち込む暇もなく、耳にはまた大声が入ってくる。目を擦りながら、荒れ果てたリビングを目指す。
この声は…二階堂と藤ヶ谷？
『…朝からうるさいんだけど』
「あ…A、」
『…なんの喧嘩』
ふぁーっと欠伸をすると、急に胸ぐらを掴まれる。
『ちょっと！何すんの藤ヶ谷！』
「お前がやったんだろ！」
『なんの話…くるし、』
「お前が宮田まで…！」
『…は？』
「ガヤ！辞めろって！」
「太輔！」
二階堂と横尾が藤ヶ谷を私から引き剥がす。
ゲホッゲホッ。
『…はぁ、なんの話？』
「…A、見て」
服をパンパン伸ばす私に、千賀はあれ…と指をさす。
そこには傷だらけの宮田がボロボロのソファに横たわっていて。
『宮田！なにこれ…どういうこと！』
そばに寄って名前を呼んでも起きる気配はない。
胸に耳を当てる。…大丈夫だ、生きてる。
『…誰がこんなこと』
「Aだろ？」
『…は？藤ヶ谷何言って』
振り向けば藤ヶ谷は見たこともない冷たい目を私に向けていた。
「Aが今まで起きたこと全部…やって来たんだろ！」
『ねえ、本当に何言ってんの』
「俺らに何の恨みがあるんだよ…愛と北山まで失って…今度は宮田？」
「ガヤ、Aって決めつけるのは早いって」
二階堂が藤ヶ谷を止める。
私が寝ている間に内通者の話し合いでもしたのだろうか。
…何がどうなって私になったのか知らないけど、一晩寝ても冷静さを取り戻せなかったらしい。…いや私が怪しいのは必然かな。
『…藤ヶ谷は、私が内通者だって言いたいの？』
「ああ」
『…皆も？横尾も千賀も二階堂も？』
「……」
『…何も言わないってことは、そういうことよね。で、玉森も？私を疑ってる？』
「……うん」
玉森の真意は分からないけれど、私に弁明の余地はもうないらしい。
「…Aがここに来たのも、俺らに協力したのも全て仕組まれたことだったんだろ？」
『……』
「仲間なんてってずっと笑ってたんだろ？」
『……』
「Aが…俺らの敵の、KINGの部下だって知ってたよ。それでも俺と北山はAを信じた」
…KING。やっぱりもう、その名前に辿り着いていたんだ。私が逃げたくても逃げられない、育ての親。
エースのことだって…
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yuzu_(プロフ) - 完結間近なんですね！楽しみにしてます！ (2022年2月16日 8時) (
レス) id: b026b7a2ff (このIDを非表示/違反報告)
ナナシ(プロフ) - yuzu_さん» yuzu様、毎度コメントありがとうございます！長い間お待たせしてしまいました。本当に申し訳なかったです（ ; ; ）完結間近ですが、最後までお付き合い頂けると嬉しいです！ (2022年2月16日 1時) (レス) id: 18aa49fd4f (このIDを非表示/違反報告)
yuzu_(プロフ) - お忙しい中ありがとうございます。ずっと待ってました泣また楽しみによみます！ (2022年2月15日 0時) (レス) @page42 id: b026b7a2ff (このIDを非表示/違反報告)
ナナシ(プロフ) - ほおうさぎさん» ほおうさぎ様、コメントありがとうございます！お返事遅くなりました。ごめんなさい。ジャニーズでこのようなお話ってあまり見かけないので勇気いりましたが、読んでくださる方が多く安心しています（笑）もう少しお休み頂きますが、これからも宜しくお願いします！♡ (2021年12月16日 17時) (レス) id: 18aa49fd4f (このIDを非表示/違反報告)
ほおうさぎ - はじめまして！キスマイのこういうお話好きなので楽しみにしています！主様のペースで大丈夫ですからね。ゆっくりお休みください！！ (2021年12月12日 23時) (レス) @page42 id: 86f6a5fb9e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ナナシ | 作成日時：2021年11月25日 16時
