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音と共に私は離れる。
体制を崩したKINGに千賀が撃ち込んだ。
「…やるねえ」
『はあはあ…っ、KINGは今…知らなかったんだよ。千賀達の諦めの悪さと、私たちの意思疎通。そして
「ふふふ、いいハンデが出来たよ。それにQueen、こんな少しで息を切らして。もう限界かな?」
『…ほんっと、プライド高いわね』
皆で攻撃して、やっと大きな1発が入った。痺れ始める脚を軽く殴る。
「A、平気?」
『大丈夫だよ北山。それよりもっと攻撃しないと…』
「だよな…脚狙いでいくか」
『そうね』
頭を押さえながら来た北山も限界に近そうだった。
『…私KINGに近づきたいから、それ援護して』
「了解。ニカ、千賀、横尾さん。いけるやつだけまた、攻撃行くぞ」
「行けるし!千賀は休んでれば!」
「はあ?俺も行けるし〜!」
「…言い争いする元気あるの凄いね」
少し呆れたように言う横尾は立ち上がって、俺も行けるよって腕を伸ばす。
「お前ら〜、Aの援護全力で行くぞ〜」
「ミツのそれ、なんか気の抜ける言い方だな」
『ふふ、余計な力抜けってことよ二階堂』
「なるほどね〜ん」
「…お前らふざけてんのか?」
『…ふふ、至って大真面目よ』
私が笑うと皆は余計な力が抜けたのか、ボロボロなのにさっきより動きが良くなった。4人の攻撃はやっぱり躱されてるけど、KINGの動きはさっきより若干鈍い。
腕の傷のおかげで体力の消耗が早まってる?
4人の攻撃の間を縫って、私はまた一気に距離を詰める。
「また隠したナイフで斬ってくるのかな?」
『はは、言うことによって牽制したつもり?』
「そう言うってことは図星かな?ほらこんな近くだと、
『…それ、狙ってんの…っう』
「A!」
「…相討ち狙ったのか、ッチ」
その足でお腹を蹴飛ばされ、ゲホッと血を吐く。
…クソ、相討ちにしては私の方が喰らってしまった。今の蹴りもキツい。
「A!…相討ち狙ったな。そんなことなら近接なんてさせなかったのに!」
『…ふはっ、北山がダメって言うの分かってて言うわけないでしょ。…ゲホッ、北山が内緒で皆と無線機繋げてたからおあいこ、ね』
寄ってきた北山は眉を顰める。
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yuzu_(プロフ) - 完結間近なんですね!楽しみにしてます! (2022年2月16日 8時) (レス) id: b026b7a2ff (このIDを非表示/違反報告)
ナナシ(プロフ) - yuzu_さん» yuzu様、毎度コメントありがとうございます!長い間お待たせしてしまいました。本当に申し訳なかったです( ; ; )完結間近ですが、最後までお付き合い頂けると嬉しいです! (2022年2月16日 1時) (レス) id: 18aa49fd4f (このIDを非表示/違反報告)
yuzu_(プロフ) - お忙しい中ありがとうございます。ずっと待ってました泣また楽しみによみます! (2022年2月15日 0時) (レス) @page42 id: b026b7a2ff (このIDを非表示/違反報告)
ナナシ(プロフ) - ほおうさぎさん» ほおうさぎ様、コメントありがとうございます!お返事遅くなりました。ごめんなさい。ジャニーズでこのようなお話ってあまり見かけないので勇気いりましたが、読んでくださる方が多く安心しています(笑)もう少しお休み頂きますが、これからも宜しくお願いします!♡ (2021年12月16日 17時) (レス) id: 18aa49fd4f (このIDを非表示/違反報告)
ほおうさぎ - はじめまして!キスマイのこういうお話好きなので楽しみにしています!主様のペースで大丈夫ですからね。ゆっくりお休みください!! (2021年12月12日 23時) (レス) @page42 id: 86f6a5fb9e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ナナシ | 作成日時:2021年11月25日 16時