joKer 2

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「で、話は終わったの？」

話長すぎたよって欠伸をするKINGは、王座に戻っていた。脚を組んで、伸びをする。


「無駄な団結を今更見せて何になる。小さい力が集まった所で僕には何の効果もないよ？それに玉森くん。君はもう少し頭の使える子だと思っていたけど。バカ！アホ！なんて叫ぶ子だったとはね。陳腐な表現だよ」
「ははっ何も分かってないね。玉が言うからいいんだよ」
「…は？」
「ブレインの玉が言うのが面白いんだよ」


何も分かってね〜って二階堂は笑う。

皆もくすくす。
確かに二階堂に言われてもいつも通りの戯言だもんね。


「俺らそれぞれには役割があって、性格があって、足りないところを補って生きてんの！玉はお前に役割やらを伝えたらしいけど、そんなの仲間にならなきゃ表面しか分からないんだよ。お前は知ってるようで何も知らない」
「ふっ、有象無象どもが。知って何になる？友達ごっこで俺に勝てるとも？」
「有象無象？唯一無二と言って欲しいね！」
「唯一無二？二階堂くん、おつむが足りてないから言葉の意味知らないんだろう。君らのようなゴミの集まりが、唯一無二？笑わせないでくれ」
「ふふ、皆！ゴミの集まりだって！」


二階堂が笑う。皆も笑う。


「ほら千賀さん、言ってやんな！」
「え〜皆で言おうよ」
「何でだよ」
「いいじゃんミツ！いつも俺ばかり嫌だ」
「はいはい、分かったよ。藤ヶ谷さんは怒りに燃え続けてますけど、言えますかー！」
「…言える」
「それは良かった。じゃあ言うよ。せーのっ！」






「「「チリツモです！」」」






そんな意味不明なかけ声？と共に、二階堂と千賀、横尾、北山はKINGに攻撃を仕掛ける。


宮田と玉森は倒れたままの私の元に来て、端に避けようと私を立ち上がらせた。



『私も戦う』
「無理だよ、そんな体じゃ」
『でも私だって戦いたい！』
「でも…って！うわ！横尾さん！大丈夫？」


攻撃を喰らった横尾が飛んできて、壁に打ち付けられた。
4人で攻撃してるのに、ダメージは明らかにこっちが負っている。


「…いってぇ」
「横尾さん！左手…」
「うるさい玉。はやくAを端に寄せて」
「…でも、」
「宮田黙って。今戦わなくていつ戦うんだよ」


横尾はぶらんとなった左手を気にすることなく、鉄パイプを持ってまたKINGの元へ行く。


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