joKer 2

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「ねえQueen。君の仲間ってのはどうしてここまでお荷物なの？」
『…お荷物じゃ』
「ない？そうかな？弱いくせに人を殺さないとか甘いこと言って。仲間を謳うくせにQueenを裏切って。それでもQueenはここまで来たけど結局これから無駄死にだよ？」
『…私は死なない』
「いいや、死ぬよ。しかもただ死ぬだけじゃない。無駄死にって言うの。この世界で仲間という存在が1番無駄だと、何度教えた？忘れたのか？君らの部屋のエリアを殺し自由にしてたのは、孤独に生きることが強いことだと分からせる為。なのにjoKerごときらに毒されて…」


全く呆れるよってKINGは立ち上がり、コン、コン、と音を鳴らして北山の前に立つ。


「よーし決めた。Queenは戻っておいで。そしたら北山くんは解放してあげるよ。やっぱり僕は君を手放すのは惜しいからね。君らの言う“仲間”になろう」
「A！」
「北山くんは黙ってて」


KINGは柵の間から北山を殴った。



…戻る？冗談じゃない。
エースを殺して、私たちのこともめちゃくちゃにしたのに。今更そんなこと…。




でももう彼らを守る力が私には無い。お腹から流れる血を手で止める。




「A…っ、耳貸すなよ。愛のときだって…こいつは、面白がって殺したんだろ…？なら今回だって！Aを取り戻したあと、Aと俺らを殺すに決まってる…！」
「…倒れたまま大人しく出来ないのかな北山くんは」
「…ぐあっ！」
『北山！！』


KINGは柵の間から、北山を踏みつける。



…きっと私も北山も…皆も殺される。

でも……今、北山を助けるには…




「…っぁ……A…」
「ほらQueen。どうする？北山くんが苦しんでるよ」
『…っ、』




悔しい悔しい悔しい。
皆のこと、こんな守り方したかったわけじゃ無い。


本当は殺してやりたい。




「…A」
「Queenが泣いてるよ、あはは」
『…っ、こんなやつに、…こんなやつの……仲間に』





…なりたくない、





「ははっ、ほらQueenどうするの？」
『…っ』
「A！」
『…なりま』



「はい、どーーーーん！！」
「おっと、何だい」






後ろの大きな扉が開く。



玉森が部屋に入ってきた。

…いや、玉森だけじゃない。




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