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「Aちゃん」
『…で、どこまで知ってるの』
「……昨日の夜、玉を問い詰めたの」
部屋に戻って重いドアを閉める。宮田をベットに座らせ、私は荷物を詰める。
「でも、玉は俺は皆の為にこうするしかなかったとしか言わなくて…それで、俺…皆に話そうって言ったんだよ」
『……』
「そしたら玉がそれだけは辞めてって。どんなに大好きな玉の願いでも…皆を裏切ること出来ないって言ったら、ごめんって泣きながら殴られた」
痛かった…って宮田は自嘲する。
「で…起きたら何でAちゃんが内通者になってるの」
『……』
「俺、皆に本当のこと言うから」
『ダメ』
「だって…」
貰った服、置いていこう。白いワンピース。
やっぱり最後まで私は黒く生きないと。
「Aちゃんがどうして責められないといけないの？俺らの為に色々してくれたのに、」
『…宮田は寝てたから聞いてないと思うけど、宮田達の仇は私のボスなんだよ。私はKINGの部下。それだけでも怪しいのに、入って1ヶ月の女を疑うのは当然だよ宮田』
「だからって」
『…信じて欲しかったけど、あそこで何言ってももう言い訳にしか聞こえないでしょ？仇の部下なんて信じれないよね』
そんなことないって宮田が首を振る。
『…私、元々お姉ちゃんが居たの。血は繋がってないけどね、エースっていう名前のお姉ちゃん。ボスの右腕って言われる程強くて、私は何度も守ってもらってたの』
「…そうなんだ」
『けどある日ね、居なくなっちゃって。そしたら昨日、エースが爆死したって聞いちゃって。…KINGに殺されたんだって。快楽殺人者だから…自分の部下でさえ面白いと思えば殺しちゃうんだよ、アイツ』
「……」
『きっと愛さんもそんな理由で殺された。それで今度は…皆が。皆がそんな理由で、殺されちゃう』
「…皆に言えば、」
『信じてくれるかな…？』
宮田は俯く。
『…宮田、仲間っていいよね』
「そうだね…」
『ここに来て初めて知ったよ。人の温もりも、皆で食べるご飯の美味しさも』
「…うん」
『初めて守りたいって思ったの。…だから、守らせてよ』
「……」
守りたいだけ、なんだよ。
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yuzu_(プロフ) - 完結間近なんですね！楽しみにしてます！ (2022年2月16日 8時) (
レス) id: b026b7a2ff (このIDを非表示/違反報告)
ナナシ(プロフ) - yuzu_さん» yuzu様、毎度コメントありがとうございます！長い間お待たせしてしまいました。本当に申し訳なかったです（ ; ; ）完結間近ですが、最後までお付き合い頂けると嬉しいです！ (2022年2月16日 1時) (レス) id: 18aa49fd4f (このIDを非表示/違反報告)
yuzu_(プロフ) - お忙しい中ありがとうございます。ずっと待ってました泣また楽しみによみます！ (2022年2月15日 0時) (レス) @page42 id: b026b7a2ff (このIDを非表示/違反報告)
ナナシ(プロフ) - ほおうさぎさん» ほおうさぎ様、コメントありがとうございます！お返事遅くなりました。ごめんなさい。ジャニーズでこのようなお話ってあまり見かけないので勇気いりましたが、読んでくださる方が多く安心しています（笑）もう少しお休み頂きますが、これからも宜しくお願いします！♡ (2021年12月16日 17時) (レス) id: 18aa49fd4f (このIDを非表示/違反報告)
ほおうさぎ - はじめまして！キスマイのこういうお話好きなので楽しみにしています！主様のペースで大丈夫ですからね。ゆっくりお休みください！！ (2021年12月12日 23時) (レス) @page42 id: 86f6a5fb9e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ナナシ | 作成日時：2021年11月25日 16時
