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あまり呼吸をしないように意識して、次々と足に傷を入れる。残り人数少なくなったところで北山に任せて、鉄柵を上げるために切れた鎖を引っ張る。
『ゲホッ…流石にキツイな』
「A？大丈夫か！」
『へいき、それより北山は早く倒しちゃって』
「へーい」
重い…んっしょ！！
鉄柵上がった！空気が外に逃げる。
はあ…私たちの作戦まで有効に使ってくるKINGが憎たらしい。
『ゲホッゲホッ…っはぁ』
「A？平気？」
『だいじょーぶ…それより、倒した？』
「倒したよ」
『…おっけ、良かった。これ皮膚にも効くやつだから…北山は長袖着てるし被害薄そうだね安心した』
「安心したってA…Aは肌出てるし大丈夫なの？体調悪そうだし。自分の心配しろ」
『あはは、ごめんごめん。大丈夫よ』
北山の頭の傷口にあまり毒が触れてなければいいんだけど…ゲホッ。
『じゃ、部屋入ろう。KINGを倒そう』
「そうだな。A無理すんなよ」
『…ゲホッ、うん』
大きい扉を目一杯の力で開ける。
赤いカーペットの上に大きな椅子。足を組んで座るKING。ここへ来るとやっぱり体が強張る。
「よく来たね。ちゃんとひとつひとつ突破して偉いよ」
「…やっとご対面だ」
手を握る拳に力が入る。北山は恨めしそうに睨んだ。
「まあそう怒るなよ。俺は北山くん達に感謝してるんだよ。エース…えっと、愛だっけ？面白い最期にしてくれて。実に見応えあったよ」
「…てめぇ」
「それにQueenをここまで変えてくれた。また面白い最期になりそうじゃない？どんな死に方がいいかな？エースと同じじゃつまらないよね」
あははって笑うKINGは、本当に嬉しそうだった。部下の私を殺すこと、本当に何とも思ってない。
「だって今、北山玉森宮田以外はQueenのことを内通者だと思っていて恨まれているんだろ？そいつらに何かさせるのも良いよな〜。あ、また藤ヶ谷に殺させる？」
「お前いい加減にしろよ」
『北山耳を傾けなくていいよ。冷静さを欠くことがKINGの目的だから』
「…ああ」
「んふふ、Queen。立派になったね、他人を気にするなんて」
俺は嬉しいよって笑う。不気味に。
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yuzu_(プロフ) - 完結間近なんですね！楽しみにしてます！ (2022年2月16日 8時) (
レス) id: b026b7a2ff (このIDを非表示/違反報告)
ナナシ(プロフ) - yuzu_さん» yuzu様、毎度コメントありがとうございます！長い間お待たせしてしまいました。本当に申し訳なかったです（ ; ; ）完結間近ですが、最後までお付き合い頂けると嬉しいです！ (2022年2月16日 1時) (レス) id: 18aa49fd4f (このIDを非表示/違反報告)
yuzu_(プロフ) - お忙しい中ありがとうございます。ずっと待ってました泣また楽しみによみます！ (2022年2月15日 0時) (レス) @page42 id: b026b7a2ff (このIDを非表示/違反報告)
ナナシ(プロフ) - ほおうさぎさん» ほおうさぎ様、コメントありがとうございます！お返事遅くなりました。ごめんなさい。ジャニーズでこのようなお話ってあまり見かけないので勇気いりましたが、読んでくださる方が多く安心しています（笑）もう少しお休み頂きますが、これからも宜しくお願いします！♡ (2021年12月16日 17時) (レス) id: 18aa49fd4f (このIDを非表示/違反報告)
ほおうさぎ - はじめまして！キスマイのこういうお話好きなので楽しみにしています！主様のペースで大丈夫ですからね。ゆっくりお休みください！！ (2021年12月12日 23時) (レス) @page42 id: 86f6a5fb9e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ナナシ | 作成日時：2021年11月25日 16時
