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『…そんなんで信じないけどね』
「お!本性現れたな!」
「さっきまで愛想良かったのに、今は怖い!」
「まあ、積み重ねだよな」
「そうそう、ほら、千賀言ってやれ」
「ちりつもです!」

あははって笑ってる。楽しそうに。


その後は少し話して、空き部屋に連れて行かれた。まだ何もなくてごめんねって宮田俊哉は謝ったけど、何故か部屋は少しだけ温かく感じた。冷たい鉄でできた部屋なのに。



「Aちゃん、俺らの仲間になってくれてありがとう」
『いや、まだ…』
「俺、もうAちゃんが仲間になってくれて良かったって思ってるよ」


宮田俊哉はそう言うと、おやすみって部屋を出て行った。





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「おい、起きろ」

バサっと布団が取られた。…北山宏光。

基本的にこんな世界になってからはずっと寒い。布団がないと震えるくらいには。



「顔洗って来い」


いちいち口が強いのは何なんだ。
当たりが強いやつはモテないよって言いたい。


この家?は、地下にあるらしく、外の灯りが遮断されていて基本暗い。それに鉄で作られているのか、外よりも寒い気がする。でも部屋を照らす電気はオレンジで、なんだか温かい気もする。


中央の部屋に行くと、朝らしいパンが並んでいた。上には目玉焼き。中央にはサラダ。スープもセルフらしい。

私を見てキッチンに立つ横尾はおはようっとにっこり笑う。料理は横尾の担当?家事も分担して一緒に暮らしているの?



「あ、A来た!」

だから呼び捨てにするな、二階堂高嗣。


「Aおいで!」

お前もか、千賀健永。

隣に座ると満足そうに笑って、よーし食べよう!と言う。


人と食べるご飯は初めて。
……こんなに美味しい朝食は初めてだ。



「んじゃあ、少し俺らのこと説明する?」

わざとらしく、ごほんって言う玉森裕太。



「俺らは怪盗的なことしてるけど、ほら、美術品盗ったり!ん〜まあそれは建前でですね、」

何て説明すれば良いか分からねえってちょっと笑う北山宏光。



「実際はスパイなんだよ。裏で依頼された仕事をやってる」
『スパイ』
「まあ後は自分たちの調べたい事を、依頼者通して聞き出したり出さなかったり?」
『なんか曖昧ね』
「……まあ全ては、ある目的の為なんだけど」
『目的?』

さっきから北山宏光の歯切れが悪い。

それにスパイなのは分かったけど、皆の空気が重い。
そんなに重いなら話さなきゃいいのに。それでも情報って大切な武器だから、聞きたくなってしまう。



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ナナシ(プロフ) - ななさん» やばかったですか!笑 ありがとうございます!テスト頑張って下さい! (2021年11月26日 0時) (レス) id: 18aa49fd4f (このIDを非表示/違反報告)
なな - やばかった!テストが明日で終わるので、これを読むため頑張ります笑 (2021年11月25日 18時) (レス) @page50 id: 098f1a119e (このIDを非表示/違反報告)
なな - はい!楽しみにしています!!! (2021年11月24日 6時) (レス) @page45 id: 098f1a119e (このIDを非表示/違反報告)
ナナシ(プロフ) - ななさん» 大きく展開が動きました…これからどうなるか、楽しみにしていてください♪ (2021年11月23日 19時) (レス) id: 18aa49fd4f (このIDを非表示/違反報告)
なな - ちょっと泣きそうになりました、、、みっくんがどうなってしまうのか。。。 (2021年11月23日 14時) (レス) @page43 id: 098f1a119e (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ナナシ | 作成日時:2021年11月10日 0時

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