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「あーーー!!A!起きろ!!玉!今すぐ離れろ!!」
…うるさっ。大きい声で起こされた私は体をぐいっと持ち上げられ、無理矢理立たされた。目がまだうまく開かない私を誰かが支えている。
「玉!何してんだ!!」
「何もしてないよ?」
「膝枕してただろ!」
「Aちゃんを寝かしてただけだって」
ガミガミ言い合うこの声は…二階堂だな。
「A、何もされてないか!」
『…うん』
「まったく!玉はAにまで手を出すのか!」
「人をすぐ手出す狼みたいに言わないでよ」
「間違ってないだろ!」
「Aちゃんには出さないって」
玉森って女遊びするんだ……なんか意外。やっと光に慣れた目を開けると、私は北山に支えられていた。
『…きたやま』
「ああ。A、本当に手出されてない?」
『寝てただけだよ…?』
「あいつ女遊びする時期が周期的にあってな…手出されそうになったら言えよ?」
「ミツまで!Aちゃんには出さないって!」
そこまで否定されると私に魅力ないとまで思えてきた。二階堂の声に他のメンバーも集まってくる。
「何騒いでんの?」
「横尾さん!聞いてよ!玉がAに手を出してた!」
「違うよ〜膝枕してただけ」
「A、大丈夫?」
「横尾さんまで酷い」
あ、玉森ちょっと拗ねた。
「Aちゃんは可愛いから心配だよ」
『…え』
「ね?Aちゃん。玉はそこだけ信用ないんだよなあ」
宮田がさりげなく可愛いって言った。
「確かにAって可愛いよね」
「可愛いね」
「美人だよね〜」
千賀、北山、玉森まで……恥ずかしくなってきた。
「あ、Aが照れてる」
「可愛い!写真撮って!!」
『…うざい』
「撮れ撮れ!!」
パシャパシャなり始めたカメラから顔を隠し、近くにいた北山を殴る。
「痛いわ!」
「まったく…Aを揶揄ってないで、皆準備しろ」
「太輔の言う通り。あまり時間ないぞ〜」
とか言いつつ面白そうにクスッと笑う藤ヶ谷と横尾を見て更に腹が立った。
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ナナシ(プロフ) - ななさん» やばかったですか!笑 ありがとうございます!テスト頑張って下さい! (2021年11月26日 0時) (レス) id: 18aa49fd4f (このIDを非表示/違反報告)
なな - やばかった!テストが明日で終わるので、これを読むため頑張ります笑 (2021年11月25日 18時) (レス) @page50 id: 098f1a119e (このIDを非表示/違反報告)
なな - はい!楽しみにしています!!! (2021年11月24日 6時) (レス) @page45 id: 098f1a119e (このIDを非表示/違反報告)
ナナシ(プロフ) - ななさん» 大きく展開が動きました…これからどうなるか、楽しみにしていてください♪ (2021年11月23日 19時) (レス) id: 18aa49fd4f (このIDを非表示/違反報告)
なな - ちょっと泣きそうになりました、、、みっくんがどうなってしまうのか。。。 (2021年11月23日 14時) (レス) @page43 id: 098f1a119e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ナナシ | 作成日時:2021年11月10日 0時