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「それってもう、俺らのこと仲間って思ってくれてる、 ってことでいい?」
横尾もなんだか嬉しそうに私に問う。
『…知らない。もう寝る』
「そっか、おやすみ」
「おやすみな〜!」
4人は嬉しそうに私を見送る。来て数日で仲間になんてなれるわけがない。それでも宮田を守った理由が他に分からなくてモヤモヤした。
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「起きろ」
…今日は藤ヶ谷だ。
相変わらず機嫌が悪い。まだ私のこと嫌いらしい。
『…顔洗ってから行くから先行ってて』
何か言いたそうだったけど知らなーい。藤ヶ谷は部屋を出て行く。
広間に行くと、今日も美味しそうなご飯が用意されていた。今日は和食。朝からしっかり。
「A、腕はどう?」
『平気、横尾ありがとう』
「あ…うん」
「じゃあいただきまーす!」
この人達は律儀に私が来るまで食べない。これも……ちりつも??
「Aちゃん、昨日はごめんね」
『え?』
「俺のせいで怪我しちゃって」
『…ああ、そんなこと』
「そんなこと、だって。強いなA!」
『煩い二階堂』
「俺にだけ当たりが強くない?」
ああ、美味しい。人が作った料理がここまで美味しいなんて。感動。
「避けれなくてごめんね」
『…また謝った』
「いやでもさ…足手纏いだったでしょ」
『まあ』
「わあお、素直」
顔までうるさいな二階堂。
「俺ら戦うの苦手でさ、怪我させてごめんね」
『玉森まで』
「俺が宮田を庇えば良かった」
『別に庇った訳じゃない。そこにたまたま私が居ただけ』
「…強いねAちゃんは」
『…まあね』
朝からどんよりした空気。これじゃあせっかくの朝ごはんが!不味くなる!!私は手作りご飯なんて滅多に食べれないんだぞ。美味しく食べさせてくれ。
「……俺もごめん」
『いやもう待って、藤ヶ谷までいいよ。何?朝から反省会でも開きたいわけ?』
「……」
『え、いつもこんなに空気重いの…?』
「いや…?初めてこんなに重い」
少しオドオドして千賀が言う。
『美味しいご飯食べさせてよ、気持ち良く!』
「美味しいご飯だってさ」
「ありがとう、A」
え、北山と横尾はウザイな。何なんだ。
「まあほら、一様女の子のAに戦わせたのを気にしてんだろ。気にすんなって」
二階堂。なんだ、一様って。女だよしっかりとした。
「よーし、今日も仕事あるし!早く食べて、ちゃっちゃと終わらそうぜ〜!」
良い切り替えだ二階堂。少し重い空気の中、何度目かの朝食は幕を閉じた。
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ナナシ(プロフ) - ななさん» やばかったですか!笑 ありがとうございます!テスト頑張って下さい! (2021年11月26日 0時) (レス) id: 18aa49fd4f (このIDを非表示/違反報告)
なな - やばかった!テストが明日で終わるので、これを読むため頑張ります笑 (2021年11月25日 18時) (レス) @page50 id: 098f1a119e (このIDを非表示/違反報告)
なな - はい!楽しみにしています!!! (2021年11月24日 6時) (レス) @page45 id: 098f1a119e (このIDを非表示/違反報告)
ナナシ(プロフ) - ななさん» 大きく展開が動きました…これからどうなるか、楽しみにしていてください♪ (2021年11月23日 19時) (レス) id: 18aa49fd4f (このIDを非表示/違反報告)
なな - ちょっと泣きそうになりました、、、みっくんがどうなってしまうのか。。。 (2021年11月23日 14時) (レス) @page43 id: 098f1a119e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ナナシ | 作成日時:2021年11月10日 0時