条件つきにつき、 (ページ1)

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松村｢……嘘だろ｣

会社が倒産した。

……いや、社長が飛んだ。

同僚達も会社に着いた途端驚きの声を上げて｢これからどうする？｣と、

……貯金がない訳では無い、ただずっと暮らせるわけじゃない。

その時、思い出した。

｢あんた早く結婚しなさいよ！！｣

と、たまに聞こえる声。

当たって砕けろ、か。

松村｢そういう訳で、俺と住まない？｣

｢いや、は？｣

隣人、AA。

ホワイト企業なのに社畜。

他の仕事請け負っちゃう、社畜。

さっき俺の会社が終わったこと大家さんにバレたし。

｢……再就職すればいいのでは？｣

松村｢まー、それはそうなんだけど。俺は家事好きだし。｣

｢……でもなんで、私。｣

松村｢……親に結婚しろってうるさく言われてるでしょ？カモフラージュにすればいい。｣

｢……なんかわかんないけどまあいいや……｣

疲れてる彼女は意外とすんなりこれを受けいれた。

そこから、俺たちの条件つきの生活が始まった。