【ジョジョ】幸福少女(?)と帽子の君。

良かった ページ5

戦いをしている間、リュウは物凄い速さで動いていた。

人間とは思えないほど。

ナイフも避けて。

戦いが終わって、リュウに大丈夫かと聞かれた。

俺は大丈夫だ、と答え、戦っている時のことについて聞こうとした。

しかし、俺は思わず息を飲んでしまった。

『良かった』

安心したようにふわりと笑ったその笑顔に

一瞬

時が止まった様に感じた。

承「…！リュウ、大丈夫か？おい」

そのまま気を失ったように俺の方へ倒れこんできた。

変身も解けていた。

承「そりゃあ、あんな動きしてりゃこうなるわな」

椅子に座らせて足と腕の手当てをしてからリュウの部屋に運ぶ。

ベッドに寝かせ、布団をかける。

不覚にも、横顔が綺麗だと思った。

柄でもないが。

承「！」

リュウが寝返りをうつと、リュウの手が俺の手にかさ重なった。

俺の手より冷たい体温と、大きさに、思わず心臓が高鳴る。

承「リュウ」

名前を呼ぶだけで愛しくなる。

ずっと隣で笑っていてほしい。

そう、思った。

リュウは今回、俺の部屋に来て、敵スタンドだ、と言った。

それはリュウなりの"頼る"なんだろう。

そう思って少し嬉しくなる。

今だけは…、良いよな

眠気に襲われ、意識がもうろうとしている中

俺はリュウの寝顔を見て

微笑んだ。

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