第1話 それは運命が導いた奇跡 ページ3
バキッ
ｺﾞｽｯｯｯ
「ひいいいい!!どうかお命だけは！」
その日は珍しく気が立っていた
特に気に食わなかったことがあった訳では無い
かといっていい事があった訳でも無いが…
A「お前が殴られることに拒否権なんかねーよ」
そいつを嬲り路地裏から大通りへ出ると
？「A？」
俺は貴方に再会した
A「ス…スティ、スティーブンさん!!!!!」
明らかに彼だとわかった瞬間俺は貴方に抱きついていた
彼は一瞬混乱したみたいだったけどすぐに抱きしめ返してくれた
ふわりと優しい香水の香りが俺を抱く
久しぶりの、スティーブンさんの匂いだ
ｽﾃｨ「やっぱりAか!こんなところで再会できるとは…それより何してたんだ？そんな路地裏で」
A「あ"…いや！何でもないですよスティーブンさん！ちょっとこっちの方に俺の家が…」
必死にスティーブンさんの視界を防ぐがなんせこの低身長、当然防ぎ切れておらず
ｽﾃｨ「ほぉ？これが家か？」
A「あ、いや、その、えっと…遊んでたんすよ！したらちょっと…やり、すぎちゃった、的な？」
ﾌﾞﾁｯ
何かが切れた音がした
終わった
ｽﾃｨ「君が何をしようが僕には関係ないが、節度を持った行動をしろとあれ程言っていただろう！君は昔からそういう所が危なっかしくてほんとにあーだこーだ。大体なんだその乱れた格好は!!ちゃんと正装はいつでもしなさいと昔からうんたらかんたら。」
正座をさせられながらくどくど叱られる
この人のこーゆー所は苦手だ
この後しばらく説教され
ｽﾃｨ「何か言うことは？」
A「ごめんなさい…でした。これからは気をつけます」
ぶすっとした顔で謝罪の言葉をのべると
不機嫌な顔が一気に静まりいつもの顔にもどり
ｽﾃｨ「よろしい。ま、今日は久々に会ったんだ、説教は程々にして歓迎パーティでもしようじゃないか。」
と言った。
あぁこの顔だ、ずっと会いたかった人だ
また会えた、またお側にいられる、また一緒に暮らせる
さっきまでとは気分が真逆だ
ぱっとしない、代わり映えのない、つまらない日々
それを変えてくれるのは貴方だけです
ｽﾃｨ「あ、そうだ！せっかくだからライブラに入団しよう！そうしよう！」
A「え"」
そんなこんなで何となくライブラに入団しました
A・アードルフ・ライネン、25歳です。
＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
あれスティーブンさんってこんな喋り方だっけ？
うろ覚えのかにでした
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作者名：氷咲花凛 | 作成日時：2018年1月19日 1時
