第9話 狂犬病 ページ11
遅い、遅すぎる
任務を遂行しにAが出かけてからというものAからの連絡が来ない
Prrrrr
スティ「スターフェイズだ…K・Kか…あぁ君のところにも連絡はいってないか……あぁ、分かった、失礼する」
やはりK・Kにも連絡していないようだった
その後しばらく待ったがやっぱり帰ってこないため例の場所に向かった
案件の場所に行くとそこは血溜まりが転々と出来ていた
地面は氷で覆われ空気は冷たい
スティ「!!」
そこには壁にもたれ掛かったAがいた
外傷はなかったが少し狂ったように見えた
A「……きゃ……らな…やらなきゃやらなきゃ、たのまれたんだ、期待されてるんだ…」
僕のことが見えていないのかずっと俯いて同じ事を繰り返していて、基地にいた時と同様爪を噛み足元は凍っていた
スティ「A!」
A「((ビクッ……スティーブンさん?どうしたんすかこんな所で。俺、わるいことしてませんよ、頼まれた奴以外ヤってないですしちゃんと服着てますよ。俺わるい子ですか?いけない子ですか?まだなにか出来てませんか?失礼な態度とりましたか?ごめんなさいごめんなさい……ごめんっ…なさい」
スティ「君はいい子だよ。ちゃんと出来てるよ、大丈夫だ。怯えることはない。」
カタカタと震えるAの肩を支えると一瞬ビクついたもの、落ち着きを取り戻したようで「俺のことキライですか?」と小声で言った
スティ「いや、むしろ好感を持ってるね。ライブラのみんなも君のことを嫌ったりはしないさ」
そう言うとAはひどく驚いた顔をした
しかしすぐに照れた顔をして俯いて
A「そっすか…」
とだけ言った。
その次の日からはAはいつもの調子に戻った
K・Kからは「連絡しろ、心配した、無事でよかった」と怒られていた
A「スティーブンさん!コーヒーいれたんスけど飲みます?」
スティ「あぁ頂こう…そういえば」
一口飲んでから
スティ「お前、俺にも連絡しなかったな」
と言うと君はいつものように苦笑いして
A「えぇーっと…ごめんなさい!すんません!はい!((汗」
いつもの調子に戻ったことに安心感を抱いて僕は君の頭に手を乗せ
スティ「さて外回りに行くか。Aも来るか?」
と言うと
君は笑顔で「はいっ!」と返した
__________
何だこのアニメの最終話みたいな終わりかた
と思ったかにでした。
ごめん花凛ちゃ…(遺言)
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作者名:氷咲花凛 | 作成日時:2018年1月19日 1時