あいどる高校の紅一点。【5】

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……あんなことがあったから、私たちはその後大名屋敷をゆっくり落ち着いてみることなんてできなくて。








急いで順路に沿ってまわる間も健人くんは私の手を離さなかった。








あんなに早足でまわったわりには、屋敷が広かったせいで、外に出たらもうすっかり夕焼け空が広がっていた。









中島健「早く帰ろう」







菊池「まだ門限まではかなり時間あるけどな」







佐藤「早く帰りたいことには同意するけど、誰にも話せないってのがね……」







松島「あの紙、これまでの言い伝えと同じ印が押してありましたよ」








……やっぱり。







きっと首謀者は同じ人なんだ。








帰ってもどうしたらいいかわからないや……。









中島健「ともかく。


ここにとどまってる必要はないからね。」









それはそのとおりだけど。








健人くんはｷｭｯと私の手を握って微笑んだ。








中島健「俺と帰りませんか、princess？」









(；゜∀゜)








いつものことながらこの人はすごいぞw








さらっと言っちゃうからね！笑








健人くんはそのまま歩き出した。








あー、承諾とか求めないんだね？←









・







・









あ「わっ！」







数十分歩いて、私たちは宿に戻ってきた。







……そして、ただいま手越くんに後ろから抱きつかれております……、、、








手越「おかえりー♪」








あ「あ、は、はい。」








手越「俺んとこAとまわるの最終日だもん。さびしい。」








……えー、どうしましょう？








なんかこの学校は私を戸惑わせる天才がたくさんいるようです……。

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