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生々しい朝 ページ31

Aside




「………ん、あれ?」





目が覚めると目の前にはすやすやと眠る大毅の顔がある。





「え、なんで?」





重「ん、A?おはよう……」






そこでようやく自分も大毅も裸なのに気がついた。






………そうだ、昨日、シちゃったんだ。






思い出しただけで一気に顔が熱くなる。







重「顔赤いで?昨日の思い出してもうた?」






「っ、バカ!」






意地悪くそんな事を言ってくる大毅の肩を叩く。






しかしその手はあっけなく大毅の手に捕まり、そのまま私の上に跨る。





重「関西人にバカとか言ったらあかんやろ?」






そのまま口を塞がれる。






「……っ、ん……、」






重ねた唇の隙間から漏れる吐息は昨日の行為を思い出させるには十分でどんどん身体の力は抜けていく。






「……っはぁ」






重「っほんまかわいすぎやって……」






おでこをこつんと合わせた大毅の顔はちょっと赤くなっている気がする。







「大毅、顔赤いよ?」







重「うっさいねん、Aやって目とろんってしてるで?」






「だって…………」






だって、大毅とのキスが気持ちよかったから、なんて口が裂けても言えない。






重「俺とのキスそんなに気持ちよかった?」





「………バカっ!!」






重「やから、関西人にバカはあかんって言ったやろ?お仕置きすんで?」






「ヤダっ!」






なんて朝から幸せを噛み締めていたらガチャっと音を立てて部屋のドアが開いた。







神「失礼します………ってえ!?」






「きゃっ!!」






重「ちょ、神ちゃーーーん、ええとこやったのに〜」







神「し、失礼しましたっ!!」







私たちを見るや否や、ものすごい勢いでドアを閉めた智洋。






申し訳なさすぎる………






重「そろそろ起きなあかんか………」






時計を見るといつもの朝ごはんの時間で、智洋は呼びに来てくれたんだろう。






重「先シャワー浴びてき?準備しとくから。」






言われた通りシャワーを浴びて出ると脱衣所には完璧に私の服が用意されていて、それを来て部屋に戻ると既に執事に戻った大毅がいた。






重「では、参りましょうか。」






ついさっきまでイチャイチャしていたのに、いきなりスイッチが切り替わった大毅に笑いがこぼれた。

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作者名:杏樹 | 作成日時:2019年2月15日 17時

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