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Aside
お互いの唇が何度かくっついては離れ、くっついては離れを繰り返してその間隔は少しずつ長くなっていった。
重「口開けて?」
息の仕方がわからなくて服の裾をキュっと掴むとそう言われて恐る恐る薄く口を開く。
すると、ザラリとした感触が脳を痺れされた。
自分の舌と大毅の舌が絡まり合ってキスに夢中になっているとさっき着たばかりのネグリジェのボタンがそっと外されていて、思わず身構えてしまう。
重「……A、こっち見て?」
過去の怖い経験を強引にかき消すようにギュッとつぶっていた目をゆっくりと開けると優しい目をした大毅が私を見つめていた。
重「大丈夫、俺やで?」
「ん、大毅……」
いつの間にかボタンは外され大毅の前に露わになった自分の下着姿なんか恥ずかしくて仕方がない。
「やだ、恥ずかしい……」
重「隠す事ないやん、かわいいで。」
僅かな抵抗をした私の両手たちは大毅によって簡単に頭の上にまとめ上げられてしまった。
重「触ってもええか?」
「いい、よ………」
本当は恥ずかしいからいちいち聞かないで欲しいけど、私を安心させるためだってわかってるから大人しく返事をする。
「……ぁ、」
大毅の手が触れるだけでふわふわとした感覚に襲われる。
重「、気持ちい?」
「わかんなっ…い……」
先端を摘まれて変な声が出る。
「んぁ、やだ、」
その声が自分の声とは思えないくらい甘くて、口を塞ぎたいのに手は大毅に囚われたままだから下唇を噛んで抑える。
重「そんなとこ噛んだら血出てまうで?」
一体誰のせいで、と言い返そうとした口は大毅の唇で塞がれた。
キスをしながら器用に動くその指にただ感じる事しかできないのは、だんだんと理性が削られていっているからだろう。
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そしてその夜、私は大毅の手で女になりました。
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作者名:杏樹 | 作成日時:2019年2月15日 17時