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Aside
「重岡会長、確かに私と大毅さんの結婚は会長にとって認めがたい事かもしれません。」
そんな事は自分でもわかってる。
「でも、『はい、そうですか』なんて簡単に引き下がれません。」
こんなにも大切な人をもう手放す事ができない。
「例え今私が重岡グループにとって利益が無くても、必ずグループのお役に立つよう努力します。今すぐ認めて欲しいとは言いませんがチャンスをもらえないでしょうか………どうかお願いします。」
深々と頭を下げる。
重「A………」
肩にそっと大毅の手が添えられた。
重「俺にはAしかおらんし、別れるつもりもない。これだけは絶対譲らへんから。」
普段なら絶対言わない言葉を大毅の口から聞けて、嬉しくて涙が溢れそうになるのをグッと堪える。
重たい沈黙が流れた。
もし、認めてもらえなかったらという不安が渦巻く私を支えるように肩に置かれた大毅の手に力が入る。
濱「会長〜それぐらいにしたらどうですか〜？」
突然崇裕が割って入ってきた。
フランクな話し方にみんな驚いて一斉に崇裕を向く。
濱「ほんまの事言ってくださいよ〜」
そんな事は気にせずズカズカ歩いて会長の隣まで行く崇裕。
中「おい、濱田っ！」
焦る私たちとは反対に会長は驚いた様子もなく、それがまた私たちを混乱させる。
「崇裕、なに言ってるの………？」
濱「今まで黙ってたんですけど、俺ら釣り友達なんですよ。」
………………………は？
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作者名：杏樹 | 作成日時：2019年2月15日 17時
