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桐山side
桐「お嬢様!?」
お嬢様が過呼吸を起こしたとしげから連絡が入って大急ぎで部屋に駆けつけた。
部屋に入るとしげに背中をさすられながらベッドに座っているお嬢様がいた。
ぱっと見た感じ発作は治まりかけているようで、少し安心する。
桐「お嬢様、大丈夫ですからね。ゆっくり息吐きましょうね。」
発作は治まってきてるけど、しげの手を握っているお嬢様の手はかろうじて見てわかる程度には震えていた。
桐「お嬢様、過呼吸になる前の事を教えてもらえませんか?」
過呼吸は若い女性がなりやすいんやけど、お嬢様みたいに過去に辛い事があった人はその不安から過呼吸を起こす事も多い。
やから、何が原因で発作を起こしたのかはきちんと把握しとかんといつまで経っても治らない。
「もう大丈夫だよ?ちょっと昨日の事思い出しちゃっただけだから……」
お嬢様は気を使っているのか曖昧にしか話してくれない。今さら気ぃ使われても………
とりあえずあんまり問い詰めるのもあかんから、そこで話を終わりにしておく。
お嬢様を一人にしないようにしげに言って部屋を出る。
自分の部屋に戻って本を開きながらお嬢様の容態と照らし合わせていくが、ぴったりと当てはまる病気は見つからない。
それはまだ病気と言われる段階まで進んでいないという事だから少し安心した。
しかし、慎重に治療を進めないとこのままでは悪化してしまう。
みんなと協力して治していけるような対策を考えなあかんな。
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作者名:杏樹 | 作成日時:2019年2月15日 17時