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Aside



「っ大毅……助かってよかった……」



重「お嬢様……」



涙で顔はぐちゃぐちゃだし、歪んで前は全然見えない。



隣にいた照史に支えられてどうにか椅子に座る。




「大毅っ……ごめん、なさい……私のせいでっ………」




そう言うと行き場が無くベッドの上に乗せられていた私の両手に懐かしい温もりを感じた。少し小さくてムチムチしていて、それでいて男の人らしい手が私の手を包む。









私はこの温もりをずっと待ってたんだ。




望でも、流星でも、崇裕でも、照史でも、智洋でも、淳太でもない。大毅の事をずっと待ってた。




重「お嬢様のせいなんかじゃありません……誰のせいでもないですよ……心配をおかけしてすいませんでした。みんなも、ほんまにごめん。」




桐「なんや、なんや、しげが素直に謝るなんて気持ち悪いわぁ〜」




重「ちょ、人が真剣に謝ってんのに気持ち悪いってなんやねん!」




軽口を叩く照史の声は少し潤んでいるし、さっきからずっと望は鼻をすすっている。




中「ここ病院なんやからもうちょい静かにしてやww」




そんな風に冷静な淳太だって凄く嬉しそうな声だし。




みんな私の前ではいつも通りに振る舞っていても、当たり前だけど辛かったんだなって実感した。





その辛さを表に出さないでいるのが私の為なのはちゃんとわかってる。





この五日間みんなの優しさに何度も助けられた。





みんなありがとう………





大毅、戻ってきてくれてありがとう……

.→←あなたを守る



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杏樹(プロフ) - ひぃさん» ありがとうございます(>人<;)亀更新ですがこれからもよろしくお願いします! (2019年1月7日 13時) (レス) id: ca6c40f50d (このIDを非表示/違反報告)
ひぃ - この作品大好きです。更新頑張って下さい!! (2019年1月6日 11時) (レス) id: 6e1b6406da (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:杏樹 | 作成日時:2019年1月2日 22時

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