デートなんて許しません！

到着したってよ ページ19

(向井side)






車が入ってったのはでかい公園。ここ…？初めて来たわ。






佐｢うわーー、ここかぁ。やるねぇ｣

向「ここなんなん？」

佐｢ここ、確か今水仙がたくさん咲いてるんだよ。Aちゃん、水仙好きなんだよね…｣

向「え！？ひまわりちゃうのん？」

佐｢夏はね。冬は水仙なの。水仙のニオイだけは大丈夫なんだってさー。どこから聞いたかしんないけど、やるね｣

向「水仙って結構マイナーやんな。わざと…やんなぁ」

佐｢わざとだろうね｣





少し向こうでは、カメラを構えながら丈の横を歩くAちゃん。ぽてぽて歩いとる、かわええ。
チケットを買って、中に入って。

あ、目ぇ、キラキラした。

めっちゃかわええ。あんな顔、丈に見せたらあかんよ、本気で惚れてまうやん。…もう手遅れかもしれんけど。






佐｢あ！スタンプ押せるって！押そうぜ！｣

向｢へ？ああ、ほんまや。どこー？｣

佐｢あそこ！これさぁー、上手に押すのってむずいんだよなー！｣

向｢あ！ちょぉまって！2人おる、バレる！｣

佐「にょ！」





さっくんが走っていく先には、2人の姿。Aちゃんがそれはもう真剣にスタンプ押しとる。んで丈はまた、あっまーい目で見つめるなぁ！！！
さっくんはそれを見ながら、押せたかな？上手に押せたかな？って…尾行しとるってこと忘れとんのちゃう？

…Aちゃんには、一緒に真剣にスタンプと戦って盛り上がってくれるさっくんみたいな人のほうがお似合いやと思うで？

なぁ、さっくん？





って！もう走っていっとるし！！






佐｢こーじ！押そ！｣

向｢そんな大きい声出したらあかんって！！｣

お写真撮りましょ→←到着！

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す