title７１ ページ21
．
隣で目を閉じて眠ってしまってる潤を見つめる。
本当に整った横顔なことで。
「…完全負けてるわ。」
．
私は少し怠い気のする体を叱咤し
起き上がり、中身のなくなったお皿を洗いに行く。
．
一個のお皿も溜まってなくて、
もはや水滴さえもないくらいキレイなキッチンに立つ。
．
「うわ〜。翔とは大違い。」
…何の気もなく出てきた名前に
自分でハッとする。
今まで完全にと言っていいほど忘れていた人。
なのに、思い出した瞬間、
私の頭の中はその人で埋まる。
．
「今、何してんだろ…」
潤「んーなんだろーね。」
「うわっ起きたの？！」
潤「うん、今起きた。」
「あ、、そう…」
．
潤は上半身裸のままで私の背後に立ってて
目のやり場に困る。。。
潤「俺風呂入ってくるわー。」
「あ、はい、どーぞ。」
．
ていうか、
私の独り言の意味、翔のことだって分かったのかな。
だとしたら、
ちょっと悪いことしちゃったかな。
この感覚がもう私がブレだしてきていることを示してるんだよね。
．
「ダメだなぁ、私って…」
プルルルルル
「…潤の、電話？？
ねぇーーーー！！電話鳴ってるよーーー？」
お風呂場まで聞こえるように叫ぶ。
潤「あーーーー誰からーーー？？」
「誰からて…」
仕方なく、ソファに置かれている彼のケータイを覗く。
．
「えーーーっとねぇ、、、大野智、さーーん。
…大野智！？」
潤「ん？」
．
ちょうど出てきた潤はまた裸だったけど、
そんなことよりも、表示された名前が信じられなくて。
．
潤「あぁ、大野さんね。」
「え、え、なんで？？？」
潤「その前に出なきゃだから、ケータイ貸して？(笑)」
「あ、うん、どーぞ。」
．
動揺でずっと握りしめていたケータイを明け渡す。
．
‘大野智’
その名前は今になっても
他を見ない輝きを持って、私の中に刻まれている。
．
そんな輝きにもう一度触れられるかもしれないという
ワクワクとドキドキで
潤が話す電話の向こうの彼を見つめている。
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嵐崎yui - はるぴー♪さん» コメントありがとうございます！面白いだなんて、ありがたすぎます！！応援の言葉も感謝感激です！！これからも私と私のお話を宜しくお願いします！！！ (2016年10月21日 14時) (
レス) id: b37e417ea1 (このIDを非表示/違反報告)
はるぴー♪ - 凄く面白いです! これからも頑張って下さい!!! (2016年10月17日 21時) (レス) id: b534a5fc78 (このIDを非表示/違反報告)
嵐崎yui(プロフ) - ありさんさん» こんにちは！！コメントありがとうございます！面白いだなんて…嬉しすぎます(/ω＼) 亀更新でスミマセン(^-^;でも何だかありさんに言われて、頑張れそうです←(笑)ありがとうございます(笑)これからもどうぞよろしくお願いします。 (2016年9月21日 19時) (レス) id: 9694d9e8b5 (このIDを非表示/違反報告)
ありさん - こんにちは！ とても面白いです！ 更新頑張ってください！ (2016年9月21日 18時) (レス) id: 6a8395d68e (このIDを非表示/違反報告)
嵐崎yui(プロフ) - ゆかりさん» コメントありがとうございます！嬉しいです！これからも大好きと言ってもらえる翔さんを書けるよう頑張ります(笑)ぜひ読んでやって下さい！！ (2016年9月16日 19時) (レス) id: 9694d9e8b5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：嵐崎yui | 作成日時：2016年9月9日 19時
