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気持ちよさそうに眠る顔を真上から眺める俺。なんなんこの構図。
ほんっっまに警戒心がなさすぎる。
えっと……これどうしよう、寝ちゃったんやけどこの人。
迷った挙句、朝まで起きそうにないと判断してAさんをベッドに運ぶことにした。
2回もチューしといて、今更何触ってんの変態！とかないやろうし。この人に限って。
膝と頭の下に手を入れてグッと持ち上げるその瞬間だけ、緩く上がった口角はそのままピクリと眉を顰めたけれど全く起きやしない。
すっかり夢の中に入って力の抜けた身体は、少し重くなったものの、それでも十分すぎるくらい軽かった。
女性の寝室に入るのはさすがに緊張してドキドキしてしまう。
あんまりジロジロ見るのも気が引けて、眠り続けるAさんをベッドに下ろしたらすぐに部屋を出た。
申し訳程度にテーブルの上を片して、この後どうしようかなとふと考える。
朝イチで家を出るつもりではいたけど、鍵もしないでこの部屋を出る訳にいかない。ただでさえ不用心で油断と隙しかなさそうな人なのに。
ふと目をやったソファの隅。クリアケースに犬の写真が挟まってる四角い機械。
あ、スマホ置きっぱやん。
そういえばさっきスマホのパスコードまでペラペラと喋ってたな、と思い出す。
純喜くんと真逆だから覚えた、夏真っ盛りのジュンの誕生日。
試しに打ち込んでみると本当に開いた。
……この人はこれまでどうやって生きてきたんやろうか。
よく無事でいられてるなと本気で心配になってしまうレベルで色々とガバガバすぎる、あかんやん。
開いてしまったもんはしょうがないしな。
いっそのこと開き直ってメッセージアプリを立ち上げる。自分のスマホでQRコードを出して読み取らせて勝手に連絡先を交換した。
表示名が「takumi」なのってマズイよな……。
「……“ ジュン ”っと」
なんとなく。
さっきはジュンキと名乗っておきながら、登録名はジュンに変えた。
あんだけ可愛がってたもんな、人間の俺を。
少しだけ満更でもない様子の自分に何とも言えない気持ちになった。
自分が普通にサラリーマンをしていたときのことを思い出す。
朝7時半に起きて8時に家を出て出社してた毎日。
今じゃ毎日時間も仕事もバラバラ。なんなら夜はずっと深いことが多くなった。
改めて、別世界に飛び込んだなと客観的に見て思い知る、さっき出会ったばかりの人の部屋で。
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ツキコ(プロフ) - ななしさん» お返事が遅くなってしまいごめんなさい、、！コメントありがとうございます🥲リアリティ求めてたら書いててちょっと苦しくなりました笑 伝わったようで嬉しいです🙌更新がんばります〜！！ (2022年5月7日 21時) (
レス) id: f54c094325 (このIDを非表示/違反報告)
ななし - 純喜のやつ、リアルでやばいですね⋯お話好きです✨ご無理はせずに！更新楽しみにしています⋯🥰 (2022年3月30日 0時) (レス) @page31 id: 18bfafaa9d (このIDを非表示/違反報告)
ツキコ(プロフ) - はなさん» 外し忘れていました…！報告していただきありがとうございます！ (2022年1月17日 18時) (レス) id: f54c094325 (このIDを非表示/違反報告)
はな(プロフ) - オリジナルフラグたっちゃってますよ……！ (2022年1月17日 16時) (レス) id: 1f4f011eda (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ツキコ | 作成日時：2022年1月16日 22時
