#バニラより甘い夜（純喜） ページ1
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「Aーーー！！！どこやーー！！！」
玄関の扉を開けたら、
なだれ込んできた酔っ払いに凄い勢いで抱きつかれた。
しかもすごい体重かけてくる、重い。
おまけに意味がわからないくらい大きな声で叫ばれて、本当に鼓膜が終わったかと思った。
今日は週末。華の金曜日。
朝、家を出るときに
「今日仕事終わりに拓実と瑠姫と飲み行ってくるわ。遅かったら先寝といてな？待ってたらあかんで？」
と言ってたので、飲んで帰ってくることは承知済みだった。
夜21時を回った頃。
一人だし、夕飯は簡単に鍋で済ませて、
ソファに寝っ転がって、溜まってた録画の中からどれを観ようか考えてるときに着信音が鳴った。
〜♪
……えーっと、なんで瑠姫？
『もしもーし！』
ガヤガヤと騒がしい店内の音と一緒に、
普段よりテンションが高い瑠姫の声が入ってくる。
「瑠姫？どうしたの、今飲んでるんでしょ？」
『うん、そうそう。今家にいるよね？』
「いるけど」
『いや〜、純喜がだいぶ飲んじゃって。
これから帰るんだけど、一応Aに確認しとこうと思って、』
瑠姫が喋ってる途中、スマホの向こう側がガシャン！と騒がしくなった。
『Aーー？！
瑠姫！！なんでAと喋ってんねん！！』
『ちょっ、ほんま純喜くんうるさい！』
『ずるいやんか！！代われやーー！Aー！』
『ほんまに黙って！？』
『てなわけで、純喜こんな感じだからさ。
家までは送り届けるから後はよろしくね〜』
「え、ちょっと瑠姫っ、」
ブチっと返事も聞かずに切られて、呆気に取られる。
嘘でしょあの男。この鬼畜！人でなし！
それから大体1時間後、
玄関のチャイムが鳴って、恐る恐る鍵を開けたらこれだった。
ノブを引いた瞬間、純喜が勢いよく飛んできて、私は意図せず彼をキャッチ。
ここまで運んでくれた瑠姫が、面倒くさそうに部屋に押し込んできた。
……しれっと背中を強めに押してたの、私ちゃんと見てたからな。
わーわー騒ぐ純喜をよそに、「じゃああとはよろしく」と面倒に巻き込まれる前に爽やかに帰っていった白岩瑠姫。
今度絶対スタバ奢ってもらうって決めた。カスタムも絶対する。
問題の純喜は首に抱きついたまま離れてくれない。
コアラじゃないんだから……。
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ツキコ(プロフ) - ななしさん» お返事が遅くなってしまいごめんなさい、、！コメントありがとうございます🥲リアリティ求めてたら書いててちょっと苦しくなりました笑 伝わったようで嬉しいです🙌更新がんばります〜！！ (2022年5月7日 21時) (
レス) id: f54c094325 (このIDを非表示/違反報告)
ななし - 純喜のやつ、リアルでやばいですね⋯お話好きです✨ご無理はせずに！更新楽しみにしています⋯🥰 (2022年3月30日 0時) (レス) @page31 id: 18bfafaa9d (このIDを非表示/違反報告)
ツキコ(プロフ) - はなさん» 外し忘れていました…！報告していただきありがとうございます！ (2022年1月17日 18時) (レス) id: f54c094325 (このIDを非表示/違反報告)
はな(プロフ) - オリジナルフラグたっちゃってますよ……！ (2022年1月17日 16時) (レス) id: 1f4f011eda (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ツキコ | 作成日時：2022年1月16日 22時
