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「……でもな。昨日蓮くんに言われて考えてんけど。もし、あの時熱出してたのが俺じゃなかったら、それこそ奨くんやったら、俺やって奨くんと同じように置いてってた」
奨「……、」
「奨くんはあの時、諦めたんじゃなくて、俺を守ろうとしてんな、って。今になって思うもん」
奨「……そう、だよ。───ほんとは、Aが倒れるのも、JAMが悲しむところも見たくなかった」
「うん、」
奨「こっちの気も知らないでさ……いつもいつもみんな、無茶ばっかり」
事務所に着いて、エレベーターに乗り込む。
そっぽを向いた奨くん。俺に見せないようにしてるんやろうけど、不器用やから感情がむき出しになってる。
奨「怖かった。悪化して、取り返しがつかなくなるんじゃないかって」
「うん、」
奨「終わった瞬間倒れたのだって、俺に出来ることは何もなかったから」
「ううん、」
スタジオの階についてエレベーターを降りるけど、立ち止まって奨くんは話し続ける。
奨「……お願いだから、無茶しないで。俺にAを、JO1を守らせて」
やっと俺と目を合わした奨くん。
俺にそっぽ向いてるあいだに、何粒涙を流したんやろ。
奨くんは強い。みんなそう言うし、俺もそう思ってる。
やけど、たぶん本当はみんなと同じぐらい弱くて、泣きたいことだっていっぱいある。
最年長やから、リーダーやからって泣くことを我慢してたことなんかいっぱいあるはず。
俺の前で泣かへんのは、俺が不安にならへんように。
知ってる、分かってるで。
「しょおくん、さっきはごめんね」
奨「……俺も、ごめん」
「いつもありがとうね」
奨「……ん、」
「俺の前でも泣いていいからな」
奨「……誰のせいだと思ってんの笑」
そう言って奨くんは少しだけぎゅっと感情を抑えたように、涙を一筋だけ流して俺の頭を撫でる。
俺にとっても、奨くんにとってもJO1は宝物。大袈裟かもやけど間違いない。
だからこそ意地張ったりせずに、こうやっておれたらいちばん嬉しい。
蓮「はい、1分遅刻ー。奨くんは今日２回目の遅刻だからペナルティつける？笑」
30分経ってしまったのか、蓮くんが練習室の扉を開けて仁王立ちした。
奨「わーごめんごめん、許してほんと」
そう言って、奨くんはレジ袋ごと俺の手を引っ張って、みんなの待つスタジオに足を踏み入れた。
"クリープハイプ/さっきはごめんね、ありがとう"
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lilac(プロフ) - むぐさん» こちらこそリクエストありがとうございました！いつも読んで頂きありがとうございます(；；)また是非リクエストお願いいたします。ありがとうございました 𓈒𓏸 (1月13日 21時) (
レス) id: d9605496df (このIDを非表示/違反報告)
むぐ(プロフ) - コメント遅くなりすみません。リクエスト書いていただきありがとうございました！拓実くんはもちろんですが、気になっていた夕愛くんの家族関係も見えたお話で嬉しかったです。毎話読み切った後に心が暖かくなる作品だと思ってます。本当にありがとうございました！ (1月11日 0時) (レス) id: 7d75983100 (このIDを非表示/違反報告)
lilac(プロフ) - むぐさん» リクエストありがとうございます！J-LOG、本当に丁度どのケミにするか迷っていたところです😳順番にお答えしますので、少々お待ちください🫶 (12月20日 22時) (レス) id: d9605496df (このIDを非表示/違反報告)
むぐ(プロフ) - はじめまして、いつも楽しく拝見させていただいております！リクエストなのですが、夕愛くんと拓実くんの組み合わせでJ-LOGを撮るお話を読んでみたいです。ご検討いただけると嬉しいです。これからも応援しています！ (12月18日 1時) (レス) id: 7d75983100 (このIDを非表示/違反報告)
lilac(プロフ) - 刹那さん» リクエストありがとうございました！翔也くんと夕愛くんの絡み、いっぱい書きますね✊また是非リクエストお願いします！ (12月18日 0時) (レス) id: d9605496df (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：lilac | 作成日時：2023年11月26日 15時
