JO1パパ【短編集】 (ページ8)

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るきパパページ8

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うちの白岩瑠姫はアーティストとして
忙しい毎日を過ごしている

端正な顔立ちと甘くて芯のある歌声、王子様キャラ、
何より意外とボケたがりな所が人気となり
歌手としての活動だけでなく、バラエティにも出演してる

娘｢ママ!パパのうた!｣

｢はいはい笑｣

パパの歌が大好きな娘
この前5歳になって、誕生日の日にパパとお揃いの
帽子を貰って以来毎日のように被っている
(家族みんなお揃いなのは秘密)

息子｢あぅー｣

｢息子もパパの歌好きだもんねー｣

10ヶ月を過ぎた息子はパパの歌をかけるとテンションがあがるのか、泣いていても泣き止むし、
なんならものすごい笑顔になる

かくいう私も車内で聴く音楽の半分は瑠姫の曲だったりする笑

最近は新曲のリリースのために会社にこもって曲を作っているらしい

｢今日はパパが帰ってくるから、
みんなでとびっきり美味しいご飯作ろうね｣

娘｢うん!｣

娘を幼稚園に車まで送り出し、
息子が再び寝に入ったところで、自分の仕事にとりかかる

そういえば、私の職業を言ってなかったね

私はモデル兼アパレルブランドの社長をしている

元々高校生の頃からモデルとして活動していて、
20歳の時に当時コラボさせて貰っていた企業さんから
ブランドのお声がかかり、ブランドを立ち上げた

私と瑠姫の出会いはお互いがまだ高校生だった頃

学校から家までの帰り道にある公園から
歌声が聴こえてきて学校と仕事で疲れた体に
染み渡ったことを今でも覚えてる

普段ならきっといい歌声と通り過ぎただろうけど、
なぜだかその日は誰が歌っているのか気になって
そっと覗いてみたら瑠姫がいた

夕方だったこともあり、公園にいたのは瑠姫と私だけ

しばらく眺めていると、瑠姫から声をかけてくれた

瑠｢すみません、うるさかったですよね｣

｢いや、あの!すごく、素敵な歌声だったので、
つい聴き込んでしまって…｣

瑠｢ﾊﾊありがとうございます
そう言ってもらえると、自信になります｣

その後歌のこととかお互いのことを話して意気投合した
当時からモデルのお仕事をしていた私と
大学受験のためにアイドルを卒業したばかりの瑠姫

お互いの気晴らしになるかな、なんて言って
連絡先も交換して、毎日のように連絡とって、
仕事とか学校の帰りにたまに公園で会った