物々交換 ページ20
『あっつ…』
最近この言葉しか口から出てこない。
8月後半、秋に近づき8月初めよりは暑くないと思うがまだまだ暑い。
部活終わり帰宅後にアイスを買いに坂の下商店まで来たが、家に持ち帰るのは溶けそうなので外のベンチで食べることにした。
2本棒がついているアイスを半分に割って両手に持つ。
左手に割った片方のアイスを持ち右手に持っているアイスを食べ進めていると、ガラガラと扉が開いた。
？「あ"ー外あちぃ！」
中から坊主頭の小学生くらいの子が出てくる。
手には何も持っていない。
何も買えなかったのかな…。
『……ねぇ君』
？「ん？なんだ？」
『…これ食べる？』
俺はその子に左手で持っているアイスを差し出した。
？「いいのか！？」
『うん。はやく食べないと溶けちゃうから食べてくれると助かる』
猛「俺は猛！おまえは？」
『月島A』
猛「A！ありがと！」
猛くんは俺にお礼を言うと隣に座ってアイスを食べ始める。
猛「冷てー！生き返るー」
？「ちょ猛！何食ってんの！」
猛「徹！おせーぞ！」
徹と呼ばれた人の方を見ると、扉の前に絶対に見たことある人が立っていた。
猛「この人が徹待ってる時間にアイスくれたんだよ！」
及「え、そーなの！？すみません！ありがとうございまsえっ！？Aちゃん！？」
『…こんにちは』
……及川さん。
『及川さんこの子は…』
及「俺の従兄弟！今日だけ面倒見てたんだよね」
『そうなんですか…』
及川さんの手にはビニール袋いっぱいのお菓子とジュースがあった。
『今日はなにかパーティーでもされるんですか』
及「今日1日分だよこれで！信じられる！？」
猛「Aにもなんかやるよ！」
『えほんと？ありがとう』
及「買ったの俺なんだけど！」
そう言いながらも及川さんはビニール袋の中をガサガサと漁る。
及「はいこれ」
と言って及川さんが俺に差し出したのはプリンだった。
及「Aちゃんプリン好きだったよね？」
『え、はい。いいんですか』
及「アイスのお礼でもあるから！ありがとね」
『いえいえこちらこそ。ありがとうございます』
及「いーえ！じゃあ行くよ、猛」
猛「Aありがとな！じゃーな！」
『うん。またね』
俺に別れを告げ2人は帰っていく。
俺は貰ったプリンが暑さでやられないように小走りで家に帰った。
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イナ(プロフ) - とても感動しました…！更新頑張ってください！ (2023年2月6日 3時) (
レス) @page50 id: f459994667 (このIDを非表示/違反報告)
しょぼん - 感動…(´；ω；｀) (2022年10月3日 23時) (レス) @page50 id: 8b01e3cba4 (このIDを非表示/違反報告)
RIN(プロフ) - 宮 村 。さん» コメントありがとうございます!! 遅くなってしまうと思いますが是非最後まで見守って頂けると幸いです!! (2022年8月3日 14時) (レス) id: d20930fef4 (このIDを非表示/違反報告)
宮 村 。(プロフ) - 初コメ失礼致します！続編おめでとうございますー！更新頑張ってください！ (2022年8月3日 13時) (レス) @page3 id: e0cd2bb1c0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：RIN | 作成日時：2022年8月1日 10時
