2年生組 ページ17
8月ももうすぐで折り返し。
だいぶ暑くなってきた。
部活も終わり一度家に帰ったが飲み物がないことに気づき、坂ノ下商店前の自販機まで買いに行く。
お金を入れてお茶のボタンを押そうとすると、
？「わ"ぁっ！」
という声と共に横から手が伸び、ピッという音が聞こえた。
ガシャン、と音を立てて飲み物が落ちる。
手に取って確認するとブラックコーヒーだった。
？「すっ、すいません！…あ、Aじゃねーか！」
『え？』
名前を呼ばれ顔を上げると田中さんがいた。
『あ、田中さん…こんにちは』
田「おう！よく会うな」
『そうですね』
田「さっきは悪ぃ、つまずいて…。何買うつもりだったんだ？」
『あ、お茶です』
俺がそう答えると田中さんは何も言わず自販機にお金を入れ、お茶のボタンを押した。
田「ほんとごめんな、ほら」
『え、いやいいです。悪いですし』
田「買っちゃったから受け取ってくれ。ちなみにコーヒーは飲めないからいらん！」
田中さんはそう言って笑う。
『…すみません、ありがとうございます』
田「おう！」
田中さんにお礼を言ってお茶を受け取り帰ろうとすると、遠くから誰かの叫び声が聞こえた。
その声は徐々に近くなってくる。
？「りゅーー！」
"りゅう"…？
向こうから走ってくる人影が見えた。
田「ノヤっさん！？」
その人は田中さんの前で止まり、結構走ったのか前屈みになり肩で呼吸をしている。
田「ノ、ノヤっさん…どうしたんだ？」
？「1人だけ逃げるなんて卑怯だぞ龍！」
"ノヤっさん"と呼ばれた人は顔をバッと上げると田中さんの両肩を勢いよく掴む。
『西谷さん…？』
しまったと思い口を手で抑えるが時すでに遅し。
2人の目線が一気にこっちに集まる。
西「お？俺のこと知ってんのか？」
『あ…はい。IHのときに戦いました』
西「戦った？」
『はじめまして。青城1年リベロの月島Aです』
西「月島……あー！月島の弟！リベロやってんだな！」
『はい』
西「俺は烏野2年リベロの西谷夕！よろしくな！」
『はい』
田「それよりノヤっさん…そんな急いでどうしたんだ？」
西「とぼけるな龍！1人だけ力から逃げやがって！」
田「縁下…？はっ！」
途端に田中さんの顔が青くなる。
田「わ、忘れてた…」
その瞬間、後ろから2人の肩に手が置かれた。
？「……見つけた」
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イナ(プロフ) - とても感動しました…！更新頑張ってください！ (2023年2月6日 3時) (
レス) @page50 id: f459994667 (このIDを非表示/違反報告)
しょぼん - 感動…(´；ω；｀) (2022年10月3日 23時) (レス) @page50 id: 8b01e3cba4 (このIDを非表示/違反報告)
RIN(プロフ) - 宮 村 。さん» コメントありがとうございます!! 遅くなってしまうと思いますが是非最後まで見守って頂けると幸いです!! (2022年8月3日 14時) (レス) id: d20930fef4 (このIDを非表示/違反報告)
宮 村 。(プロフ) - 初コメ失礼致します！続編おめでとうございますー！更新頑張ってください！ (2022年8月3日 13時) (レス) @page3 id: e0cd2bb1c0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：RIN | 作成日時：2022年8月1日 10時
