【ハイキュー!!】月島の双子の弟は青葉城西でバレーの楽しさを知る

初めての練習試合 ページ10

火曜日。練習試合当日だ。


今朝青城男バレのグループLIMEでこんな文章が送られてきた。




及川さん昨日病院やってなかったから今日病院行ってから練習試合行くね〜。ちょっと遅れるけどごめんね!




今日の練習試合、最初の方は及川さんは出ることができない。


今日は1ゲームしかなかったはず。


及川さんは間に合うのだろうか…。



…本当に申し訳ない。



授業が終わり体育館に集まるとすぐ監督に招集をかけられた。




入「突然だが今日の昼、渡が熱中症で倒れて救急車で運ばれた」




思いがけない負傷者に部員はみんなザワザワし出した。




入「だから…月島。今日の試合は月島がリベロで入りなさい」



『ぇ……え、！？』




俺…俺が…試合に…？


セッターじゃないのにトスもレシーブもそつなくこなす渡さんの代わりを俺が…。




入「どうだ？やるか？やらないか？」



『っや、やります』



入「わかった。今日のスタメンは……」




勢いでOKしたものの俺の心はバクバクだった。



本当に俺で大丈夫なのだろうか…。



監督の話が終わり解散になると岩泉さんが俺のところに来た。




岩「緊張してんのか？」



『…はい。俺のせいで皆さんに迷惑をかける訳には…



岩「迷惑、って誰かに言われたのか？」



『え、？』



岩「や、えーと、その、そもそも1年は俺ら2.3年に迷惑かけんのなんて当然なんだよ。だからそんな申し訳なさそうにしなくていいし、お前の他にも金田一と国見が出るじゃねーか」



『え、あの2人も出るんですか？』



岩「監督の話聞いてなかったのかよ。あの2人もスタメンだ」



『すいません、そうなんですね…』




あの2人も一緒に出るなら少しは安心できる…かも。




『…ありがとうございます。俺は俺なりに頑張ります』



岩「おう」




岩泉さんはニカッと笑うと花巻さんと松川さんの元へと行ってしまった。



…1年は2.3年に迷惑かけるのが当然か。


ならとことんかけてでも自分のできることをしよう。

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