決意 ページ19
振り返ると忠がいた。
『忠、』
忠がいるってことは蛍も……
と思って周りを見渡すが蛍の姿は見えない。
山「今日はツッキーはいないよ、A」
菅「山口にしては珍しく1人だな」
山「ツッキーは委員会で……先帰ってていいって言われたので帰ってきちゃいました」
田「そう言えば山口って月島と同じ中学校だったよな？この、月島のこと…月島が月島の…ん？なんて言えばいいんだ…？」
『混ざっちゃうんでAでいいですよ』
田「おう。山口はAと月島が双子って知ってたのか？」
山「はい。知ってました」
菅「なんだよ！言えよ！」
山「えぇ！？いや、俺が勝手に言っていいことじゃないって思って黙ってたんですけど…」
田「Aはどっちなんだ？」
『下です』
菅「へぇ〜月島が兄ちゃんか……想像できねぇ〜笑」
田「じゃあこの前の練習試合でも話したのか？」
『話はしました。でも俺らはそんな仲良しの双子じゃないんです。むしろ仲悪いですし。…お互いのことに興味が無いんです』
俺の放った一言で空気が少し重くなる。
『…じゃあ用事あるので俺はこれで。失礼します』
居心地が悪くなり俺は早急にこの場を去った。
家までの帰り道、プリン味の飴を開封し口の中に放り込むと突然俺の肩に手が置かれた。
山「俺にも1個ちょうだい」
忠…追って来てたのか。
俺が飴を渡すと忠はすぐに開封して口の中に入れた。
山「…今年、烏野バレー部には4人1年が入ってさ、俺とツッキーと日向と影山。だけど俺以外の3人はスターティングメンバーなんだ」
『うん』
山「発表された時は仕方ないって思った。でも3人が試合に出てるの見て、いいなぁって羨ましかったんだよね」
『うん』
山「俺にはツッキーみたいな身長も、影山みたいなトスの精密さも、日向みたいな跳躍力もない。でも…具体的には言えないけど俺しかできない何かもあるんじゃないかなって最近思えてきてさ」
『…うん』
山「Aが何を考えてるかはわかんないけど、それがもし俺が考えてることと似てるなら俺は応援するからね。友達だから！」
『…ありがと』
忠は優しい。蛍と仲が悪くても俺の事を友達だと思ってくれる。
忠の言葉は俺の胸の奥底に響いて俺の決意を揺るぎないものにした。
…次こそは絶対烏野を倒す。
その後は飴を口の中で転がし忠と他愛もない会話をしながら初めて2人で家に帰った。
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RIN(プロフ) - はくろーさん» コメントありがとうございます!! とても励みになります。当方学生の為、少々時間がかかってしまいますが待っててくださると幸いです!! (2022年6月29日 1時) (
レス) id: d20930fef4 (このIDを非表示/違反報告)
RIN(プロフ) - (名前)さん» ご指摘ありがとうございます!! ただいま漫画で確認したところセットカウントが2-0になっていました。自分はこの小説を書く際、漫画の設定を第一に考えてるので今回は修正しなくても大丈夫でしょうか...？ (2022年6月29日 1時) (レス) id: d20930fef4 (このIDを非表示/違反報告)
はくろー - おもろかったです!更新を楽しみにしてます(*^ ^*)頑張ってください♪ (2022年6月27日 21時) (レス) id: fc551a1063 (このIDを非表示/違反報告)
(名前)(プロフ) - 決勝は3セット先取だから3:0だと思います！ (2022年6月26日 18時) (レス) @page48 id: dc2b6c0f46 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：RIN | 作成日時：2022年4月29日 16時
