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遭遇 ページ16

ジャー……


蛇口の口を反対に向け顔を濡らし頭を冷やす。




蛍「…楽しそーデスね」



『蛍……』



蛍「はい」




蛍はそう言って俺にフェイスタオルを差し出した。




『いい。向こうに自分のあるから』



蛍「素直に使いなよ。かわいくないなぁ」



『蛍が言えないでしょ。…なに、何の用?』



蛍「いや別に。中学生の時と違って頼れる仲間がいてよかったねーって思ってさ」



『……そうだね。もういい?』




俺が蛍の横を通り過ぎようとすると蛍は俺の手首を掴んだ。




蛍「…いつまで避けてるつもり?僕のこと」



『避けてなんか…



蛍「この態度でそれはないでしょ。あのときのこといつまで引きずってんの」



『離せ…』



蛍「もう過ぎたことでしょ。それとも試合で負けたのを引きずってる訳じゃないとか?」



『離せよ…』



蛍「あ、わかった。身長か。」



『!』



蛍「いつまでそんなコト言ってんだよ子供なの?笑 身長なんて伸ばそうと思って伸ばせるもんじゃないんだからさ、いい加減その態度治して…



『離せって…!』



松「おー、修羅場ってやつ?」




振り返るとそこに立っていたのは松川さんだった。




『松川さん…』



松「お友達だか誰だかわかんないけど月島が困ってる。やめてほしいな」



蛍「……」




蛍は掴んでいた手首を離し烏野の元へ戻って行った。


松川さんは俺のフェイスタオルを持っていてそれを俺の頭の上に乗せる。




松「随分としつこい友達だな」



『助けてくれてありがとうございます。でもいつからいたんですか』



松「うーん…割と最初の方かな。ま、深くは聞かないからさ、行こうか」



『…はい』




俺は松川さんの後を追い体育館に戻る。



俺はいつまで蛍にあんな態度をとるつもりなんだろうか…。


こういうところがやっぱり兄弟の違いって感じがする。


もしさっき俺が素直に蛍に謝れてたら……前みたいに仲良しの兄弟に戻れたのかな。

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RIN(プロフ) - はくろーさん» コメントありがとうございます!! とても励みになります。当方学生の為、少々時間がかかってしまいますが待っててくださると幸いです!! (2022年6月29日 1時) (レス) id: d20930fef4 (このIDを非表示/違反報告)
RIN(プロフ) - (名前)さん» ご指摘ありがとうございます!! ただいま漫画で確認したところセットカウントが2-0になっていました。自分はこの小説を書く際、漫画の設定を第一に考えてるので今回は修正しなくても大丈夫でしょうか...? (2022年6月29日 1時) (レス) id: d20930fef4 (このIDを非表示/違反報告)
はくろー - おもろかったです!更新を楽しみにしてます(*^ ^*)頑張ってください♪ (2022年6月27日 21時) (レス) id: fc551a1063 (このIDを非表示/違反報告)
(名前)(プロフ) - 決勝は3セット先取だから3:0だと思います! (2022年6月26日 18時) (レス) @page48 id: dc2b6c0f46 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:RIN | 作成日時:2022年4月29日 16時

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