ランチ合コンご立腹(2) ページ45
待てど暮らせどやってこない流星。
「・・〜っもうあかんっ！」
泣きたくなりながらもどうにも抑えられず、
俺はトイレに駆け込んだ。
戸惑いながらも用を足し、脱力する。
はぁ・・。
女の子になったらやりたいこと、
沢山あったはずなのに。
俺がもし女の子やったら、いつかは流星と結婚して、
二人の子供を三人くらい産んで、普通に暮らしてみたかった。
普通のカップルと同じように、
腕を組んで街を歩いてみたかった。
流星の好きな可愛い格好をして流星に、
可愛いでって、嬉しそうに笑って欲しかった。
なのになんでか、今は何一つしたいとは思えない。
ぼんやり廊下に座り込んでいると、
チャイムが鳴った。
「望！」
外から聞こえる流星の声。
閉めていた鍵を開ける。
少し焦ったように息を切らせた流星の、額に光る汗。
チェーンをはずさぬまま
細く開いた隙間から、流星を見つめる。
「なんでチェーン開けへんねん」
「流星、驚かんと聞いて？」
「な、何？」
「俺、女の子になってもーてん」
俯いて言うと、
予想していた「は？」という声が聴こえない。
「流星？」
顔を上げると、流星は下を向いている。
「どないしたん？」
なんで驚かへんの？
「チェーン、開けて」
真面目な声で言うから、俺は仕方なくそれを外した。
玄関に入った流星が、俺を睨む。
視線は足下へ下りて、順繰りに上がってくる。
「りゅ・・」
「行くで」
「えっ？ちょっ、」
手を引かれ、寝室の扉を開けて放り込まれる。
「脱いで」
その言葉に何も返せず、ただ呆然と突っ立っていたら、
次の瞬間にはベッドに押し倒されていた。
「ちょっとっ、流星っ！どないしっ、あっ・・！」
パジャマのボタンが外され、前をあらわにされる。
自分では見られずにいた胸は思っていたよりも大きくて、
否応なく目に入る。
わ、触りたい・・
本能なのか、俺はそう思ってそこに手を伸ばしていた。
その弾力にうっとりして忘れていた流星に視線を戻すと、
悲しそうに目を伏せ、唇を噛み締めている。
「流星？」
「望はやっぱり、女の子がええねんな」
「え、なんで・・？」
「やって胸、触ってるやん」
「これはっ！やから・・、おかんの、みたいな感じやん・・」
「ちゃうやろ。望、女の子が好きなんやろ？
俺、お前が女の子と合コンしてたん、知ってんねんで？」
流星の瞳から、一雫の涙がこぼれた。
(つづく)
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しろくま ．○(プロフ) - 大福もちこさん» 返事遅くなっちゃってすみません！ありがとうございます！！楽しみです(((o(*ﾟ▽ﾟ*)o))) (2016年8月23日 2時) (
レス) id: 984ff39804 (このIDを非表示/違反報告)
大福もちこ(プロフ) - しろくま ．○さん» しろくまさん、リクエストありがとうございます＾＾遅くなりましたが承りました！がんばりますね〜♪ (2016年7月28日 0時) (レス) id: 2b183af5c8 (このIDを非表示/違反報告)
しろくま ．○(プロフ) - 小説面白いです！いきなりですけどリクエストいいですか？のんちゃんが女体化してしげりゅせに取り合いされてるのを見てみたいです！これからも更新がんばってください！ (2016年7月13日 11時) (レス) id: 984ff39804 (このIDを非表示/違反報告)
大福もちこ(プロフ) - 赤兎さん» いえいえーどうもありがとうございます＾＾リクエストうれしいです。重岡さん総受ですか。む、難しいけどがんばってみまーす！！ (2016年4月16日 21時) (レス) id: 2b183af5c8 (このIDを非表示/違反報告)
大福もちこ(プロフ) - 森村里桜さん» わぁ〜本当ですかっ嬉しいです！感想頂けるのすごくうれしい＾▽＾かなりゆっくり更新ですが、これからも楽しんで貰えるようにがんばります♪ (2016年4月16日 21時) (レス) id: 2b183af5c8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：大福もちこ | 作成日時：2015年12月14日 0時
