ちいさな一日(3) ページ4
望「流星おしっこ出た？」
流「でぇへんかった・・」
望「また行きたくなったら行けばええ」
流「ん・・」
二人がリビングに戻ると、五人がメニューを眺めていた。
テーブルには人数分のラーメン。
望「えっ、もう来たん？てかいつの間に頼んだん？！早っ！」
桐「ふはは、兄ちゃんな、魔法使えんねん。さ、流星、食べようや」
ポンポンと椅子を促すと、流星は椅子によじ上り、ちょこんと座った。
重「う〜わ〜足届いてへん」
神「届いてへんどころか曲げるほど長さないやん」
淳「可愛いなぁ・・」
いちいち感嘆の声を上げる一同に戸惑いながらも、
流「らーめん、たべる！」
流星が手を伸ばした。
淳「ちょっと待ちぃや。兄ちゃんが分けたる」
小鉢にラーメンをよそうと、フーフーとそれを冷まして流星に渡す。
流「ありがとう！」
淳「どういたしまして！流はええ子やなぁ。ありがとうがちゃんと言えるんや」
流「うん！りゅうもうおにいちゃんやから！」
満足そうに頷き、ラーメンに箸をつける。
一本だけつまむことのできた麺をちゅるちゅるっと口に運ぶ。
小さな口が美味しそうにラーメンをすすり、
ほんの少しの油が口を汚す。
「流星、美味しいか？」
さっきからやけに男らしい濱田が聞くと、
「んっ、おいしいっ！」
流星が満足そうに笑った。
自分たちのラーメンが伸びるのにも気付かぬまま
流星が食べ終わるまで六人はその姿を楽しく鑑賞し、
伸びきったラーメンをようやく食べきった頃。
「おれ、またおしっこいってくる」
流星はそう言って、今度は一人でトイレに向かった。
桐「あ〜、美味しかった！」
淳「照史が美味しかったんは他のもんやろ？」
重「淳太かてそうやん」
神「伸びたラーメンなんて最低やけど、ちび流星見るのには変えられへんな」
濱「ほんま。あの流星は罪やわ」
望「濱ちゃん今日、流星流星言い過ぎやし・・」
小瀧の嫉妬が最高潮になった時、
トイレのドアが開く。
流「あれ、みんな何食べてるん？」
六人「りゅ、流星っ？！」
流「え、何？」
棒立ちになる六人に驚く流星と、
流星を見て驚く六人。
桐「なんで、元に戻って・・るん？」
流「は？元って何？」
淳「さっきまでお前、ちっさかったやん」
流「は？ちっさかった？」
重「そやで、あの可愛い流星はどこへ？」
オロオロと困惑しながら歩く六人。
今はもうトイレに流れていったちっちゃくなる薬。
流星に飲ませたんは、だ〜れだ？
fin.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 210人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
しろくま ．○(プロフ) - 大福もちこさん» 返事遅くなっちゃってすみません！ありがとうございます！！楽しみです(((o(*ﾟ▽ﾟ*)o))) (2016年8月23日 2時) (
レス) id: 984ff39804 (このIDを非表示/違反報告)
大福もちこ(プロフ) - しろくま ．○さん» しろくまさん、リクエストありがとうございます＾＾遅くなりましたが承りました！がんばりますね〜♪ (2016年7月28日 0時) (レス) id: 2b183af5c8 (このIDを非表示/違反報告)
しろくま ．○(プロフ) - 小説面白いです！いきなりですけどリクエストいいですか？のんちゃんが女体化してしげりゅせに取り合いされてるのを見てみたいです！これからも更新がんばってください！ (2016年7月13日 11時) (レス) id: 984ff39804 (このIDを非表示/違反報告)
大福もちこ(プロフ) - 赤兎さん» いえいえーどうもありがとうございます＾＾リクエストうれしいです。重岡さん総受ですか。む、難しいけどがんばってみまーす！！ (2016年4月16日 21時) (レス) id: 2b183af5c8 (このIDを非表示/違反報告)
大福もちこ(プロフ) - 森村里桜さん» わぁ〜本当ですかっ嬉しいです！感想頂けるのすごくうれしい＾▽＾かなりゆっくり更新ですが、これからも楽しんで貰えるようにがんばります♪ (2016年4月16日 21時) (レス) id: 2b183af5c8 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：大福もちこ | 作成日時：2015年12月14日 0時
