抱え癖(4) ページ28
「・・りゅ・・せ・・？」
目を覚ますと腕の中にいたはずの流星はおらず、俺はソファに横になっていた。
ブランケットまでかけてある。
流星、俺のことばっかり・・。
急いで楽屋に戻る。
流星の姿はない。
「のんちゃんっどこ行ってたん？！」
淳太が、散らかった物を整頓していた手を止めて言った。
「ちょっと流星と」
「流星、めっちゃ具合悪そうやったから帰したで」
「えっ」
「なんか、話聞けたん？」
心配そうな神ちゃん。
「最近元気ないし、どっからどう見てもおかしかったよな」
シゲもそう思うてたんや。
「でもな、話してくれへんねん・・」
俺は俯くことしかできなくて。
恋人やのに。
いつだって、俺が流星の一番の理解者でおりたいのに。
「のんすけ」
「ん？」
濱ちゃんが真面目な顔して立ち上がった。
「流星が望に隠し事するやなんて、今までなかったやろ？」
「ん・・」
「それやのに隠し事してるっちゅうことは、きっとよっぽどのことがあったんや」
濱ちゃん、いつからそない賢くなったん？
思わずそのことに感動していると、
「言えへんのやったら、俺らで見つけてあげるしかないんとちゃう？」
照史くんの明るい声。
「そう、やんな・・」
「おし、そうと決まれば！」
シゲが立ち上がり上着を羽織る。
「今日の撮影、天気悪くて中止んなったから。今すぐ行くで」
そう言って淳太が、俺にコートを渡してくれた。
ーーーーーー
もう家着いたやろか。
とりあえず車二台に分乗し、流星の家を目指す。
俺と濱ちゃんと淳太はマンションに着くと
淳太の提案でポストに手を突っ込んだ。
「奥の方になんかあるんやけど、届かへん」
濱ちゃんが手を戻す。
「鍵の番号、知らへんの？」
「うーん・・」
「のんすけの誕生日とかちゃうん？」
まさかと思いつつ、自分の誕生日を四桁にして合わせてみる。
カチリ。
小さな音がして、そこは簡単に開いた。
「おわっ、ビンゴやん！」
「のんすけ、愛されてるぅ〜！」
二人が嬉しそうに冷やかして来る。
俺かて嬉しいけど、今は喜んでいる余裕なんてなかった。
けれど苦労して取り出したそれは、ただのダイレクトメールで。
「なんや、はずれやな」
肩を落としてエントランスに戻って
流星の部屋のナンバーを押す。
けれど応答はない。
もうスタジオ出てから３０分は経ってんのに。
その時淳太の携帯が、けたたましく鳴った。
(つづく)
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しろくま ．○(プロフ) - 大福もちこさん» 返事遅くなっちゃってすみません！ありがとうございます！！楽しみです(((o(*ﾟ▽ﾟ*)o))) (2016年8月23日 2時) (
レス) id: 984ff39804 (このIDを非表示/違反報告)
大福もちこ(プロフ) - しろくま ．○さん» しろくまさん、リクエストありがとうございます＾＾遅くなりましたが承りました！がんばりますね〜♪ (2016年7月28日 0時) (レス) id: 2b183af5c8 (このIDを非表示/違反報告)
しろくま ．○(プロフ) - 小説面白いです！いきなりですけどリクエストいいですか？のんちゃんが女体化してしげりゅせに取り合いされてるのを見てみたいです！これからも更新がんばってください！ (2016年7月13日 11時) (レス) id: 984ff39804 (このIDを非表示/違反報告)
大福もちこ(プロフ) - 赤兎さん» いえいえーどうもありがとうございます＾＾リクエストうれしいです。重岡さん総受ですか。む、難しいけどがんばってみまーす！！ (2016年4月16日 21時) (レス) id: 2b183af5c8 (このIDを非表示/違反報告)
大福もちこ(プロフ) - 森村里桜さん» わぁ〜本当ですかっ嬉しいです！感想頂けるのすごくうれしい＾▽＾かなりゆっくり更新ですが、これからも楽しんで貰えるようにがんばります♪ (2016年4月16日 21時) (レス) id: 2b183af5c8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：大福もちこ | 作成日時：2015年12月14日 0時
